キャベツの値段は3倍超
ハクサイ2倍超
東京23区で野菜高騰加速

キャベツは1年前の3倍超、ハクサイは2倍超の値段に――。
身近な野菜の高騰が進んでいます。
総務省が31日に発表した1月の東京都区部(23区)の消費者物価指数(速報値)は
生鮮野菜が前年同月より36.6%上がって
8年2カ月ぶりの高い伸び率です。
昨年の猛暑など「異常気象」で育ちが悪く、品不足になったことが背景にあるそうです。
都区部の指数は、物価の傾向を示す指標として
全国分に先駆けて公表されまして
猛暑に加えて今冬の雨不足も響いたキャベツは、204.6%の値上がりを示し
代替品として需要が高まったハクサイも112.7%上昇。
ブロッコリーは87.1%、レタスも72.5%上。
これらの野菜は前月も大きく値上がりしていたそうです。
生鮮野菜全体の伸び率は、昨年11月が15.7%
翌12月は27.5%で、今月まで3カ月連続で前月よりも拡大しています。
生鮮野菜や果物、魚介といった生鮮食品は
天候に供給量が左右されやすく、値動きが大きくなりがちです。
ただ、生鮮食品をのぞいた総合指数(2020年=100)も
今月は108.7で、前年同月より2.5%上がっており
伸び率が3カ月連続で拡大しました。
コメ類が70.7%上昇し、比較できる1971年以降で最大の伸びを4カ月続けて更新。
チョコレートも30%超の値上がりとなった。
身近な食べものの高騰が、物価全体を押し上げる状態が続いています。
■東京都区部で値上がりが続く主な野菜・果物
(消費者物価指数の前年同月比、今年1月は速報値)
昨年12月/今年1月 キャベツ 106.2%↑/204.6%↑
ハクサイ 46.5%↑/112.7%↑
ブロッコリー 54.1%↑/87.1%↑
レタス 73.1%↑/72.5%↑
ナス 35.4%↑/40.5%↑
トマト 52.3%↑/42.8%
ダイコン 50.9%↑/66.0%↑
リンゴ 20.4%↑/25.2%↑
ミカン 25.8%↑/37.3%↑
