こんにちは
「振りかえれば面白い人生でした」――。
タレントの石田純一さん(70)の
生前葬のイベントが28日、東京ビッグサイトであった。
この日始まった終活に関する見本市「エンディング産業展」
(主催=東京博善)のプログラムのひとつ。
15年連れ添った妻でプロゴルファーの東尾理子さん(48)から
弔辞を贈られ、残りの人生も精いっぱい生きることを誓った。
石田さんといえば
1980年代後半から90年にかけてのトレンディードラマ全盛期に活躍し
一世を風靡(ふうび)した。実生活でも恋多き男として知られ
「不倫は文化だ」の言葉が物議を醸した。
この日、会場は白い供花で飾られていた。
出演したドラマやプライベートな映像で石田さんの半生を振り返るメモリアルムービーが上映され
しめやかな雰囲気で生前葬は始まった。
白いひつぎのふたが開けられると
中からタキシードにちょうネクタイの石田さんが立ち上がった。
素足がトレードマークの石田さんらしく、黒いエナメル靴には靴下なしだ。
理子さんは「石田純一はたくさんの家族があった存在でした」と弔辞を読み始めた。
3度の結婚を繰り返したことを念頭に「家族としての役割は計り知れず
休みの日には70歳とは思えないほど全力で遊び、(かつての妻との間の子で)
大人になった壱成君やすみれちゃんからも慕われ、愛されました」とたたえた。
最後に「彼の冥福を祈ります。ありがとう、さようなら」としめくくった。
喪主を務めたのは石田さん本人。
「人は一人一人歴史があり、生きたようにしか死ぬことはできない。
十分に生きたという証しを残す最後のチャレンジが『死』だと思う」とあいさつした。
「もうしばらくの間、みなさんと楽しい時間を作っていきたい」と述べ、会場をなごませた。
エンディング産業展は2015年から始まり
今回で10回目。葬祭や宗教
心のケアなどに関する企業など約190団体が参加し
伝統仏教9宗派の合同法要やセミナーなどの催しが開かれた。
宇宙葬やペット供養など新しい形の弔いも紹介された。
葬送文化を研究する東京工業大博士課程の谷山昌子さんは
「弔いが故人の視点だけではなく、送る側の思いが反映されるようになってきている」と話している。29日まで。

