腎実質は血管に富んでいるため、がん細胞が血流に乗って他の臓器に転移しやすいことが特徴
(MSD, 「『腎細胞がん』といわれたら…」)
って、病院でもらった冊子に書いてあった。ドキドキした。
8月末にみつかった腫瘤なるものは3センチとのことなので、ネットで検索した結果、ステージ1に違いない、切れば治る!と前向きに捉えていた。
しかし、そこから入院・手術までの3ヶ月をやきもきとした気持ちで過ごすことになった。振り返っても、一番この時期が不安だったのではないだろうか。「早く切って〜」とずっと願っていた。とにかく、がんが見つかったらすぐ入院して切ってもらえるのだと思っていたが、それまでにすること、踏む手順があるのだと、世の中の仕組み(病院の仕組み?)がよくわかった。
人により事情も経緯も違うのだろう。私の場合はこんな進み方であった。
8月下旬:
最初の造影CTの検査結果をクリニックで受け取る。左腎臓に腫瘍3センチを指摘される。
9月7日:
再度、8月に検査した病院の泌尿器科で問診。
検査の予定を立てる。記憶があやふやだが、ここで、いつも登場する「病院でもらった冊子」なるものをゲット!腎臓がんかどうかは、エコーやCTでほぼわかるらしい。針を突き刺して細胞を採る生検まではしないとのこと。痛そうなのでホッとした。元々は、胃が調子悪いのかと思っていたと伝えると、じゃあ、内科(上部消化管)でも検診を、となった。
9月12日:
超音波エコー、造影CT
エコーは、妊婦健診のよう。検査する部位が違うだけ。ゼリーのようなものを塗って、優しく、腫瘍の位置をぐりぐりと。
造影CTは、8月下旬の検査とは違う造影剤(より強力なもの)を使用。すいません、名前覚えていません。多くの体験談ブログで書いてある通り、太もも付け根まで熱くなり、失禁したかと思った(セーフでしたが)。
9月15日:
泌尿器科、再診。MRI
12日の結果を聞く。なんとこの日は誕生日。その日にガン確定。なんて年だ。でも腫瘍のサイズは8月の検査通り。転移はない、と。良いぞ、ちびっ子腫瘍!この日は、その他に色々聞くことになった。
乳房に影が、といわれたが、これは、職場の健診でも引っかかっていて、ここ数年経過観察中。OK、OK!
甲状腺に影が、といわれ、おっとこれはノーマーク。翌週に代謝内科に診察オーダーが入る。
この時は、今まで職場の健診だけで過ごしてきた自分を呪った。一度でも人間ドック受けておけばよかったなと。そうすれば、腎臓がんが見つかっているタイミングで、他に治療が必要なところがないか、次から次へと検査しなくても良いのになと。
(長いので、次のブログに続く)