救急外来の受付前で待っていると、

産科病棟の助産師さんが迎えに来てくれました。



エレベーターに乗り病棟へ向かいます。



「どの辺が痛いですか〜?」

「腰のあたりですか?」


と聞かれますが、



いやいや、もうそんな

段階じゃないんです滝汗



「腰と言うより会陰が押される感じですえーん


と答えると


「えっそうなんですか?アセアセ


と言われました。




恐らく、

さっき陣痛が始まったばかりの経産婦さん

という申し送りがされていたんだと思います。



お願い、もっと速く車椅子を押して!

段差とか気にしなくていいから!

走ってもいいから!!



祈るような気持ちで座っていましたが、

無情にも病室に入る直前に陣痛が来ます。



雄叫びをあげながら病室に入ると、

すでに助産師さんが二人

スタンバイしていました。



後から分かりますが、

年長の方は産科病棟の師長さんでした。



師長さんは私の顔を見るやいなや


「何やってんの!

これもう出るよ!

早くのせて!ムキームキームキー


と車椅子を押している助産師さんに向かって

大声で言いました。



すぐにベッドに移るように言われ、

でも今陣痛が……と訴えますが

許してくれませんゲローゲロー



一人目の時は、

車椅子に乗るのも分娩台に移るのも、

陣痛がやんだタイミングで動いてくださいね~

と言われたのに笑い泣き



無理やり車椅子から立たされ、

踏み台に乗ってベッドに座るよう言われます。



矢継ぎ早に、

服を脱いで病衣に着替えるよう言われ、

「上も全部ですか?」

と聞くも、私の質問は全て無視チーンチーン



はやくはやくと急き立てられて

脱ごうとしましたが、

師長さんが私の上半身の服を

どんどんひっぺがしていくため、

下が脱げません笑い泣き笑い泣き



上半身裸の上に病衣を羽織らされ、

やっと下を脱げると思ったら、

今度は横になれと言われます。



「く、靴を……」

と言いかけるも


「お尻をつける!

お尻をつける!!ムキームキームキー


と問答無用で言われ、


半泣きになりながら

お尻をつけて足を上げた瞬間、



赤ちゃんが生まれました。