秋なので | ネムリノソコ

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おたいらに

ふと、中学校のときに亡くなった同級生のことを思い出した。
割と好みの女の子でした。

病気で亡くなったのですが、
最初に診察を受けた病院の誤診が原因で、気がついたときには手遅れだった、
という「噂」が流れた。

事の真偽はともかく、医者は大変だ。

現に彼女はこの世からいなくなり、
中学校時分の友だちの誰とも付き合いがない自分を鑑みるに、
彼女が例え無事に中学校を卒業出来ていたとしても、
今、付き合いがある訳もない。

記憶をたどった記録を残すためだけに、
だらだらと書いているのですが、
中3で転校したボクは、中学校生活の最後の1年を違う学校で過ごした。

たった1年のことなのに、覚えている(思い出せる)事柄が、
他のどの1年より多い。
去年あったことより、はるかに色んなことを思い出せる。

彼女が亡くなったのが、その1年のいつくらいかは思い出せない。
ただ転校していったときにはまだ元気で、違うクラスだった彼女との接触の記憶が断片的にある。

彼女の時間は止まってしまった。
当時、未熟だったボクの彼女の死への受け止め方も覚えている。
だけど、きっと同じく未熟であったろう彼女が死をどのように迎えたのかは想像がつかない。

記憶をたどると、おそらく入院後1ヶ月くらいで亡くなっているはずだ。
急死と表現していいはずだ。

死を定義づけようとかいう話ではなく、
ただ思いを馳せるだけのことなんだけど、
彼女はどのように命の営みを終えたのだろうか。

当時、とても仲が良かったという訳でもない。
好みの子だったが、恋してたというほどではない。
ただ今となっては、一生懸命「想像」するしかない。
彼女の分まで頑張って生きる!! と言い切れるほど近い関係ではなかった。

お墓の場所も知らない。
ただ思い出し、手を合わせ冥福を祈るだけなんだけど、
考え始めると止まらない季節になってしまった。

彼女、ムツミちゃんといつかどこかで正面から
向き合う日がくるのだろうか。

さらりと思い出しただけの話。