「いる」 | ネムリノソコ

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おたいらに

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大阪に出て来て12年、今の部屋に越して来て2年。
ボクは基本的に「住めば都」タイプだと思うが、
元いた場所に戻るのには、すごい抵抗がある。

だけど、時は流れるもので、いろいろなことも考えないといけない。
例えば、父があと40年生きたとして
(40年生きると100歳を超えるのだが)、
年に2回、会うとしても、あと80回しか会えない。
80回会うのにツマとは、3ヶ月かからない。
毎日、顔を会わせているんだから。

ひとつひとつの決意や決断の集積として、今、ボクはここに「いる」。
だいぶんムチャクチャな経路をたどったので、
かえって冷静に今の立ち位置が見えるようになった気がする。

自分を中心にすえて考えると(いわゆる「自己チュー」ではなくね)、
「ヒトはいなくなるもの」だ。
極端な話、死なない人はいないんだから。

だから、そのヒトがいる間を大事にしたいと思う。
せめて手は抜きたくない。

仲良しの劇団で、劇団員がやめはった。
当然、ボクにはなにもできないので、とりあえずお見舞いと激励の電話だけ入れた。
時は流れていくもんだ。誰にも。

「できないこと」はクリアになっていく一方なのだから、
「できること」に没頭して生きてゆくのだ。
明るく楽しく笑い飛ばしながら!
逆境は笑い飛ばすためにあるのだ!