ファーストキスはお祭りで☆ | ネムリノソコ

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おたいらに

今日は、『グリーン・オブスキュラ』に
参加してくださってる方のうち、
ブログ・日記を書いてる方が、
みんな同じテーマで書きます。
テーマは『祭り』。

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祭りといえば、ファーストキスの思い出です。

あぁ、ファーストキス…。

ファーストキスは世間のしがらみの味がしました。


子供の頃の僕はたいそう可愛らしかったらしいのです。
いや、子供の頃は誰でもたいそう可愛らしいものです。

小学校1・2年の頃のことです、
僕は近所のオバサンたちのアイドルでした。

いきなり話それますが、小学校1・2年のとき、
メッチャもてました。

下校のとき、3・4年のお姉様がたが、

「私、戒田くんの右がわ取った!」

「ずる~い! じゃあ、私は戒田くんの左がわ!」

という、会話をしていたのです!

プロレス技をかけてたんじゃありません。

競って僕の腕をとって抱き付いて
きはっていたのです!!!

当然、あんなにモテたことは、
その後、一度もありません。
カケラもありません。
気配も感じられません。
どうせなら、もう少し大人になってからモテたかった。

そんなカワイイ子供だったので、
オバサマがたにもモテました。

当時、住んでた家から坂を登ったところに、
住んでた友達がいました。

このあたりから本題です。

そこのウチのお母さんがこれがまた、
僕のファンで、僕が遊びにいくと
必ず自分で焼きはったケーキを
出してくれてたんです。

明るいというか、うるさいというか、濃いオバサマで、
服も言動も化粧も派手。
母が苦手がってたのを覚えてます。


そして、夏祭りの日。

ある意味、一生忘れられない夏祭りの夜。

僕は普段はあまり買ってもらえない、
ジュースやお菓子を子供会から配給されて、
はしゃいでおりました。

祭りも佳境かというときに、
そのケーキ・オバサマに抱き上げられ、
この子(僕)は私にこんなになついてる、
というアピールを始めるんですっ。

ちなみに僕はかなりちっこい子供でしたんで、
結構、年いっても抱き上げられてました。


「おばちゃんにチュウして」

…は?


本気で?


というようなことを思ってたことは、覚えてます。

抱き上げられた時点で、
かなり化粧臭くて、「はよ降ろせや」
って思ってましたから。


「なに? 恥ずかしいん?」

ちがいます。


「チュウしてよ~」


その化粧でベタベタの顔に?

口つけるの?


と、思ったことを口に出せる子供ではなかった僕は、


断ったらオバサンの立場ないな~

とか、


これはキスするまで降ろしてもらえないな~

とか、


そんなこと考えてました。

しましたよ。

チュウを。

目をつむって。

人生最初の決断だったかもしれません。

父母は夏祭りを勝手に楽しんでたんで、
ひとりで下したという意味でも、
まさに人生最初の決断でした。

そして人生で初めて「追い詰められる」、
という経験をしました。

メッチャ、テンションさがる僕のことなどほったらかしで、
きゃあきゃあ、盛り上がるオバサマがた。

祭りの季節になると、必ず思い出します。

甘酸っぱくない僕のファーストキスは、
オバサマのオシロイの味。

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みなさんも子供にキスをせがむのはやめましょう。


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