身内にはとことん甘い如月です。

 

マーケット参加者や商売敵には容赦しませんが、友人や家族には極めて甘いです。

もちろん自分にも結構甘いんですが。

 

 

先日百貨店に家族で出かけ、ビットコインのお年玉もあったので

 

 

私「なんか買ってあげようか?」

 

 

妻「えっと…時計が欲しい照れ

 

 

 

というので、いくらか聞くと

 

 

 

 

妻「250万くらいかな」口笛

 

 

 

 

 

いやいやいやいや

税金考慮したら私のビットコインじゃ足りないじゃん。

 

 

ということになり、もうちょっと現実的に100万円以下のコートや宝石など見て回りましたが、結局

 

 

 

妻「大丈夫。時計もいらない。本当に欲しいものは別にあるから。」キョロキョロ

 

 

 

と言います。

 

 

 

250万の時計すらも我慢して欲しいものって…。。。

 

 

 

 

恐る恐る聞いてみました。

 

 

 

 

 

「本当は何が欲しいの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「家」おねがい←本当にこんな顔

 

 

 

 

 

 

失笑…

 

 

 

 

最近3億円以上の物件(マンション&戸建て)をネットで見てるらしく、エルメスよりもハリーウィンストンよりも最優先で欲しいようです。

 

 

まぁ、将来的に資産として残りますし、家族全員で享受できますので、宝飾よりは良さそうだと思います。

 

 

ただ、実際問題として、んな額が買えるわけありません

そもそもローン下りないだろ…

 

昔は数万円の洋服を生活費用のクレジットカードで買ってケンカしたり、バーキンの必要性について熱い議論を交わした日々が可愛いもんです。

 

「無理」って否定すると大ゲンカに発展しそうなので「頑張ろうね」と同意したフリして無駄な出費せずに終わりました。

 

どうやら我が家は金銭面で遂に、初めて夫婦が同じ目標に向かって歩みだしたようです。

目標金額は全然違いますが。

 

 

さて、貯金を頑張っていきたいと思います。

 

 

ということで仕事頑張りますチーン

 

 

定年退職まで頑張っても買えないような…

大事なことを忘れていた如月です。

 

 

トレーダーシリーズに、もう一種類いたのを書いておりませんでした。

 

いや、本当はトレーダーとは呼べないので意図的に省いていたのですが。

 

 

証券会社の法人営業にはセールストレーダーという方々がいます。

名前に”トレーダー”とつきますが、仕事内容は完全に営業です。

 

以前のエクセ君の所で登場したSさんがセールストレーダーにあたり、顧客のリクエストに対応し、エクセ君から価格をもらってから提示を行っています。

 

もちろん、ただの伝言係でなく、どのお客さんがどういう銘柄に注目しているか、どれくらい価格に甘いか(収益が抜けるか)、どういう接待が好きか等、所謂営業としてのスキルが必要になります。

 

中には独自に株や市場を分析して、客に一斉送信して差別化を図る人や、ここぞという時に頼みこめる太いパイプを持っているベテランもおり、年収はかなり幅があります。

 

 

 

ただですね。

 

 

 

ご察しの通り、この方々自身はリスクを取るわけではなく、手数料を唯一の収益源としています。

もちろん最終的な収益はエクセ君の働きぶりにも依りますが。

 

なので、セールスではありますが、トレーダーではありません。

もちろん本人達も理解していますし、周り(特にトレーダーの奴ら)もそう捉えています。

 

 

 

なのに…

 

 

 

なぜだか、

合コンとかでは自身のことを「トレーダーです」と自己紹介したがるんです

特に若手が。

 

いや、若手しか合コン行かないから当然か。

あの、断っておきますがコロナ前です。というか、私の独身時代なので遠い遠い昔です。

 

 

私からすれば営業ってスキルを伴う立派な仕事ですし、成長すればトレーダーの平均年収より全然稼げる職種なので、誇りを持って「セールスです」と言ってほしいんですが…

トレーダーよりクビリスク低いし

 

昔から丸の内OL港区女子にはトレーダーの方がウケがいいんですかね?

最近は絶対東京〇レンダーの影響が…

 

 

そういえば昔、六本木のクラブで同僚達と入場待ちしてたら、後ろから酔っ払い外人二人が

 

「We are Traders from M〇〇〇〇〇!」

 

とか言って絡んできたことがありました。

無視して立ち去り、同僚たちとネタにして飲み続けましたがね。

 

どんなに酔っても六本木の真ん中で自分の会社名と所属部署を晒すのは賢明ではないですね。

その気になれば、笑い話としてM証券マーケッツ部門の知り合いに確認の電話もできたんですが。

 

もしかしたら、そんな彼らもSales Traderの類だったのかもしれません。

 

リーマンショックまでは私もいろいろ遊んでいたような…

毎日がエブリデイな如月です。

 

 

間違えました。毎日がウィークデイ、すなわち休みがないと言いたかったんです。

平日は仕事、週末は家族サービス。はい、幸せです。

 

さて、プレーンバニラからエキゾチックオプションをカバーするエキゾ君の紹介です。

何の話か分からない方、大丈夫です。私も分かっていませんから(解決になっていない)
 
債券は専門外なので、ここでは全て株の世界でのお話です。
オプションの話になるとよく出てくるプレーンバニラ、アイスクリーム同様1番シンプルなオプションのことです。
大証で取引される日経オプションもこの類いになります。
期日、ストライク(決済価格)が決まっているので、プライシングも比較的容易です。私ができるとは言ってない
 
ただ、お客さんによっては決済日やストライクを指定してきたり、複雑な条件を指定された場合(例えば日経平均が○○に到達したら△△する)はプライシングも複雑になってきます。
まぁノックインとかバリアーもモデルさえあればなんとかなると思いますが。
こういうのがエキゾチックオプションと呼ばれてます。
 
デルタ君にはなかった、ガンマというボラティリティーへのエクスポージャーを持つため、リスク評価も複雑になります。
デルタ君の仕事は、基本デルタが1のものなので、リスク評価もデルタの大きさで大体議論できますが、エキゾ君の仕事はガンマを持つので(=デルタが常に変化するので)デルタだけでなくベガ(ボラティリティーに対する損益のぶれ)も加わってきます。
 
簡易的な例を挙げます。
デルタ君の時は100億円の原資産に対して先物を100億円売っておけば、理論上原指数がどう動いても決済日まで保有し続けていればよかったはずです。しかしエキゾ君はオプションと先物を合わせて、現時点でデルタがフラットでも、原指数が動くとデルタが発生するのでデルタを調整(主に先物を増やしたり減らしたり)する必要が出てきます。
 
また、上は日経平均の話をしていますが、お客さんのニーズで個別株のオプションも扱います。この場合は原指数が個別株になるので、日々個別株のデルタを調整する必要があります。終値によってデルタの金額が変わるため、引けのヘッジは流動性や価格に注意しなくてはなりません。リーマンショック時代の話になりますが、BNPパリバがソフトバンク株をストップ高まで買い上げたのも、こういうオプションのヘッジだったものと思われます。
まぁ詳細知らない私が言うのもなんですが、常識的にあれはやりすぎです。。
 
エクセ君、バスケ君、デルタ君と違い、自身の執行による影響が大きく、損益も一番大きくぶれる印象があります。
経験上の話ですが、このチームってグローバルの株式部署の損益に多大な影響を及ぼすくらいリスクが大きく、またオプション市場は流動性も低いためポジション解消(損切り)しにくいため、日本でもリーマンショックや大地震の際に桁違いの損失を出して大迷惑を被ったのですが(えぇ、無関係の私の当時のボーナスに影響したとも聞かされました)、どうやら鳴りを潜めながら今でもご健在のようです。
 
うまくいったときはトップクラスの報酬をもらう方々も多くいるようですが、クビになる人も一番多い印象ですね。まっ、損失隠ぺいなどの悪意がない限り、個人で借金を負うことは基本的にないので、ある意味他人の金でギャンブルができていると言えるのかもしれません。
 
えぇ、今回のシリーズで一番きついこと書いてますが、
 
私の2008年の頑張りを無駄にした恨みは、今でも忘れたことありません。
 
 
さて、12年ぶりの恨みを果たせたことですし(ちっちゃ!)、証券会社トレーダーシリーズはおしまいにします。
尚、地場証券にはプロップをされてる絶滅寸前のトレーダー職人軍団もいらっしゃるようですが、やってることはヘッジファンドや個人投資家と変わらなさそうなのでここでは割愛します。
 
 
なんか最後は愚痴っただけだったような…