ファクトリー・ガール [DVD]/シエナ・ミラー,ガイ・ピアーズ,ヘイデン・クリステンセン
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アンディ・ウォーホルが愛し憧れ、「ロックの神様」ボブ・ディランが曲を捧げた一人の女性の激しく美しい人生

美人でなんともいえないキュートな魅力を持つ女性が有名な芸術家に見初められ、あっという間にセレブの仲間入りを果たします。

大好きな友人たちに囲まれ、華々しくフラッシュを浴びる幸せな日々を過ごしますが、そんな生活から酒と薬づけのどん底へと墜ちていくことになります。

イーディ・セジウィックの波乱万丈な人生。

イーディを演じてるのはシエナ・ミラーなんですね。シエナ・ミラーというとファッションがオシャレな人でよく雑誌にスナップ写真が載ってるなぐらいの印象しかなかったんですが、体当たりの演技にびっくり。

イーディの純粋さだったり無邪気さだったり、孤独さだったり哀しさだったりがすごくよく出ているなと感じました。

すっごく幸せそうに無邪気に笑う顔がかわいいんだけど、その内側には兄の自殺や父親とのあれこれによる深い傷跡があって、そこからいつまでも抜け出すことができずにもいるイーディ。

しかも大事な友人であるアンディといとしい恋人であるボブ・ディランは相性が最悪。イーディは大好きな2人だからと「みんなで仲良く」しようとして、結果的に双方ともを失ってしまう。

事実がどうなのかは知りませんが、映画での描き方からすると、男はどちらもけっこう嫌なやつ。ボブ・ディランはさっさとイーディを見捨てていってしまうし、アンディはそれまでミューズと崇めていたイーディを完全無視。さっさと次の女性を見つけてきてしまう。イーディは非常に屈辱的な思いをさせられます。

けどアンディの友人たちからすれば、アンディはそういう人間。すぐいいなと思う子を捕まえては簡単に映画をつくろうとか言っちゃっていたらしい。イーディはアンディを真面目に捉えすぎていたそうです。純粋無垢過ぎた故の悲劇。なんかものすごーく切なくなります。純粋なのはいいことな筈なのに、そこで身を滅ぼすなんて・・・。あんなにチャーミングな人がね。

イーディには頑張って這い上がって、おもいっきり幸せになってほしかったなぁ・・・