逞しい女

とにかく激しく逞しく生きる女の話でした。

旦那さんや子供たちがいても全く関係なく一人の女として情熱的に恋をするという、その点に関してはいいのか悪いのかよくわかりませんが、強く逞しい女であることだけは間違いない。そんな主人公波子でした。

このキャラクター、大抵の人は嫌ってしまうんじゃないかなという感じです。

奔放な女が好きな私も波子には引き気味になってしまいました。

子供から「不潔な人」「あんな人が母親で恥ずかしい」とまで言われる波子。

それでもまったくひるむことなく、「子供たちが生きていくには自分が必要→自分が生きていく為には愛し合う人が必要→だからしょうがないのよ！！」という理論を堂々と展開する波子。

正しいとか正しくないとか関係なく、相手がもう何も言えなくなってしまうような気迫があります。

そんな常に押しまくりの波子。

波子のせいで恋人を自ら手にかけることになってしまった氷室さんにも体当たりで向かっていき、まさかまさかの恋愛成就。

それでいいのかよ氷室さん、と思ってしまいましたが、あれだけ生命力を感じさせてくれる女だと落ちてしまうものなのかも知れません。

今まで私は相手が自分に全く興味を持っていなさそうな場合はどれだけ押しても無理なんだろうなと思ってきましたが、意外と押しまくればどうにかなることもあるのかも知れないと思いました。

ちょっと恋愛観の変化です。

まぁ、嫌だったら徹底的に相手が逃げていくでしょうしね。

それにしてもエレナは報われない。

風と共に去りぬ [DVD] FRT-100/バーバラ・オニール/オリヴィア・デ・ハヴィランド/ヴィヴィアン・リー/レスリー・ハワード/クラ...: ￥500; Amazon.co.jp

逞しい女ということで、スカーレットを思い出してしまい、思い出したら観たくなって久々の久々に観ました。中盤だけですが。

スカーレット、性格が悪いことは何回も観てるので勿論知ってましたが、久々に観て、おお、こんなに酷かったかと小さな驚きを感じました。

これはもう、気持ちがいいほどの性格の悪さ（笑）

あれはまぁ、レットに愛想尽かされてもそりゃあ仕方ないわという。むしろレットにドンマイって感じです。

だけどもそれがスカーレットの魅力。

生きていくのは綺麗事じゃないのよ。

だけどスカーレットがアシュレに入れ込むのはちょっと謎。

特に帰還してからのあのアシュレの無力ぶりを見ていたら一気に冷めそうなものだけど。

それにしてもメラニーは強い。メラニーはすごい。

どんだけ頑張っても私はメラニーにはなれないだろうな。