俺の飯は!!


ああ…始まった…

1時間前にお昼ご飯食べて、1時間昼寝して、起きたイケオジが怒鳴っている。

いつもは、食べたよー
次のご飯は何時だよー

って伝えれば

そうかぁ

と納得してくれるのに

その日は私がお昼ご飯食べていたのを目撃されてしまい、大激怒笑

何でお前は食べてるのに俺のは無いんだ!!

とのこと笑

私とキッチンのパートさんしかいなくて、2人で困惑。

声をあげられることは何度かあったけど、その日は一切引いてくれなかった。

イケオジは沸点上げてしまった手前、もう引き下がれないプライドがあったんだろうけどね。

イケオジからしたら、小娘とよく知らないおばさんって感じだったしね。

このキッチンのパートさんが、親の介護とヘルパーさんしてた人みたいで、

この子が今食べてるのは朝ごはんよ。朝食べる時間なかったの。とか

お米の量は施設長がいつも決めてるから、私たちは勝手に炊けないの。とか言ってくれてたんだけど、それが仇となってしまったっぽい。

イケオジは時間や自分がちょっと前にした事が分からなくなっているだけで、こちらの不手際や疑心暗鬼はなくなってないんだよね。

まぁ、実際不手際ではないんだけど笑

最初の声掛けが誤魔化すという所から入ってしまったため、誤魔化し続けるのにも限界がきてしまう。

じゃあ、施設長はどこだ?
なんでこの時間になってもご飯を用意してないんだ。
ちゃんと時間見て用意したらどうだ。

という具合。

しっかりしてるところもあるから、自分の変化に自分自身も苦しいんだろうね。


どうしたもんかと考えあぐねて一旦私が隠れてみた。

若いのがいると意地が張ってしまうのかなぁと思って。

隠れた所から見てたんだけど、キッチンのパートさんへの当たりが強くなるだけだった。

発想の転換をして、お互いの正当性の押し付けあいではなく、共感をしてみることに。

保育の時もそうだったんだけど、親と離れて泣いてる子に、仕事終わったら帰ってくるよ。とかお利口に待ってようね。とかは言わないのよね。

そういう時にするのは実況中継。

お母さん行っちゃったね悲しいね。寂しいね。という感じ。

そうすると、その子がその子の気持ちを自分で理解して、混乱から少し落ち着く。

落ち着いたタイミングで提案をすると、すんなり気持ちを切り替えられることがある。

イケオジにも何でご飯ないんやろうね?許せないね。おかしいね。

と仲間意識をつくってみる。

すると、見事に的中!!

そうだよなぁ!俺は参ってるんだ!

と、声が少し穏やかに…!!

私の緊張した感じが抜けたのも良かったんだと思うけど、出口をやっと見つけられた感じでほっと一息…!

ここで逃がすまいと、すかさず暖かいお茶を提供。

とりあえずお茶でも飲んで待ちましょうかと。

そうか!気が利くな!

と、みるみる顔の筋肉が緩んでいく!

あともう一息!

もし何かあった時用に備えてあったバームクーヘンを出してみる。

おお!甘くて美味しいなあ!

と喜ばれる。

ここまできたらもう大事だんべぇ。

後はとにかく共感して、どうにもならない事を少しずつ、オジが自ら気づくように遠回しに声掛けをして行くと…

ほな、部屋に帰ろうか。

とのこと…!!

うぉぉおお!!

これで難を逃れた…!

自分で納得して部屋に帰ると、そのままゴロンとベッドに横たわってしまった。

一色触発、危機一髪でした…!

新人フリーターにしてはよくやったんじゃないかな?笑