2017年8月15日月曜日。
星組大劇場公演「ベルリン、我が愛/Bouquet de TAKARAZUKA」集合日。




壱城あずささんの退団が発表されました。
そして同じく愛水せれ奈さん、夏樹れいさんの退団も発表されました。



この文を書く今も手が震えます。




退団者のお知らせのニュースを開き、『壱城あずさ』という文字が目に飛び込んできた瞬間、頭が真っ白になり、持っていたスマホを落としてしまいました。微かではありますが画面にヒビが入りました…。今もスマホを見る度にそのヒビから発表の衝撃を思い出します。




何故、今なのか。私は何も出来ていない。そんな事が頭をぐるぐると回り、気付けば涙が溢れていました。




でも、本当の意味で「退団の悲しさ」を感じたのはもう少し後だったように思います。
「男役壱城あずさが見られなくなる」「宝塚の舞台に立つしーらんを見られなくなる」
正直、発表されたその日はそこまで考えが追いつかなかったのです。




私の初観劇はスカピンです。お茶会はもちろん、お手紙すら出した事がありませんでした。ジェンヌさんは全てのお手紙に目を通される方が多い、と聞いていたので、何を書けばいいのか分からず身構えてしまっていたのです。
なので、発表されて直ぐに思ったのは「このままでは私というファンがいた事は壱城さんに伝わらない」という事でした。





発表された次の日に便箋を買いに行き、お手紙を書き始めました。何度も下書きを推敲し本番も書き直し、ポストに投函出来たのは発表から丁度1週間が経った日でした。





お手紙を書いたきっかけはこのような経緯でしたが、お手紙を書くことで退団ということを受け入れられるようになったように思います。
私がしーらんを好きになったきっかけ、好きなところ、応援している気持ち、それぞれを確認し、自分の言葉で綴ることで、ぐちゃぐちゃになっていた気持ちに整理がつきました。




それでも悲しく、寂しい気持ちに変わりはありませんが。





最後まで私のできる精一杯の応援をしたい、というのが今一番強い気持ちです。
まだまだ新米ファンですし大したことは出来ませんが、壱城さんがきっかけで宝塚を好きになった1人がここにいることが伝われば嬉しいな、と思っています。




しーらんはもちろん、せれなちゃん(愛水せれ奈さん)、ぽんちょ(夏樹れいさん)という実力派の上級生が抜けてしまうことへの不安もあります。
来年には台湾公演も控えています。これからの星組がどうなっていくのか。
まだそこまで考えが追いつきませんが、壱城さんが今の星組の基盤を作った1人であること、壱城さんが教え、伝えたことはこれからの星組にも残っていくことは間違いないと思っています。




2017年12月24日、男役・壱城あずさ最後のその日を関わる全員が心残りなく迎えられますように。それだけを願っています。




最後に。私に宝塚の魅力を教えてくださり、生活に彩りと賑わいを与えてくださった壱城さんに心から感謝しています。最後のその日まで、そしてそれからもずっと、一ファンとして応援しています。





ろっさブルーハート