
スロースリップのうち、特に余効滑り(アフタースリップ)は、周囲のプレート境界面の応力に変化を及ぼして地震(余震)を誘発するという見方が有力である。
一方、一般的なスロースリップについては、スリップが固着域に影響を及ぼして大地震を誘発する可能性があるとの見方があるが、実際にそのようなことが観測された例は無く、情報が乏しいのが現状である。
2 房総半島沖
房総半島東部から東方沖にかけての地域では、地表にある北アメリカプレートの下で、太平洋プレートがさらにフィリピン海プレートの下に沈みこんでいる。太平洋プレートとフィリピン海プレートの境界面では、1983年、1990年、1996年、2002年、2007年の計5回、スロースリップが発生した(観測によるものと、事後解析によるものがある)。