秋の夕暮れ
夕方5時30分頃、
商店街を抜けた、
隣町まで花束の配達。
日頃は車で出かけるが、
季節も良いし、
週末月末で車は多いだろうし・・、
ついでに通り道のお店で買いたい物もあるし。
と、
歩いて配達に出かけた。
ブログネタ:癒される~と感じるときはどんな時ですか?
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外に出ると、
薄暗くなりかけた街は、
試験点灯なども行われ、
冬支度。
行き交う人々は、
自転車に2ケツした女子高生が、
楽しそうに走り抜けたり、
定時で帰る公務員が家路を急ぎ、
買い物帰りの人々は楽しそうに紙袋を抱えて、
往来はザワザワ。
通り抜ける商店は、
外が薄暗くなるにつれて、
ライトアップされ
ディスプレイのトルソーが、
まるでクリスマスツリーのように
カラフルなセーターでオーナメント装飾をされたよう。
お友達の花屋さんのおばさんは、
店の前を掃いて閉店準備。
「終わりですか?お疲れ様です」
「はーい、終わりでーす。おつかれさまー」
ジーンズショップのおじさんは、
店の奥のイスでコックリコックリ。
居酒屋さんは、
提灯に火を入れたり、
早いお客様をお迎えしたり。
花束を、
指定されたカジュアルな割烹料理店へ届けると、
朝礼の最中。
店長らしき方の声が聞こえてきた。
『「スミマセン」お客様にこの一言を言わせないように!
「スミマセン」と言いそうなお客様には先回りしてお伺いしましょう』
おお、なかなか気合いの入った良い店だ!
受け取ってくれた女性も気持ちよく受け取っていただいた。
こんなお店は料理もうまいんだろうな。
今度機会があれば・・
などと考えながら帰り道。
別の花屋さんの前を通ると、
明日の婚礼の用意か?
卓上花を一心不乱に作られていた。
資材屋さんで、
必要な物を買い、
仕事帰りのサラリーマンやOLとすれ違いながら、
息を大きく吸い込んで歩いてみた。
川を渡る風は涼しく。
ほんの20分ほどの配達だったけど
すでに平和な街は薄暗く、
ほのぼのと暮れていた。
「秋の日はつるべ落とし」
なかなか・・・
捨てたものではない、
我が街の秋の夕暮れ。
