中小企業の女性活躍の支援や、「もっと頑張らないと!」と思ってしまう人の為のコーチングをしている伊藤史子です
いつもご覧いただきありがとうございます。
今日は、FM COCOLOでDJの八木早希さんが紹介されていた本
(随分前ですが)
「存在しない女たち~男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く~」
(キャロライン・クリアド・ペレス著)
インパクトの強いタイトルのこの本
一見何の問題もなさそうな日常の中にも、
女性は除かれ、男性視点・「男性にとってどうか」だけで決められていた!
そんなビックリの内容に、興味を持ち読んでみました。
<本の紹介>
衝撃のデータが、世界の見方を変える!
公衆トイレから最新家電、オフィス、医療、税金、災害現場まで……
「公平」に見える場所に隠された、思いもよらない男女格差のファクトに迫る
1 街の設計
街の設計でも、まず車道が先に決められ残ったスペースが歩道となっている
そのため、ベビーカーや車いすにとっては、時には通れない歩道もある
それは男性視点(=経済優先)だから車道の確保が優先され、
女性視点(=生活者視点)だと、車以外の存在が通れるような道が必要!
との意見は存在しないも同然
この指摘だけでも、私も指摘されるまで気が付かなかった!と思いました。
車いすやベビーカーが通れなければ本当に不便で生活に支障がでるのに、
車なら別に迂回しても時間はかからずそんなに困らないはず。
だけど、まずは車道が先!になっているとは!
「知らんかったわ~」
でもその不便さを強いられていてもなぜかそれが当たり前!と思い込んでいたんですね。
この事実だけでも、市会議員とかに女性も必要だ!と感じます。
(生活視点をもたらしてくれる という意味で)
2 自動車のシートベルトの安全性テスト
実験では男性の体形の人形のみでテストされている!
成人男性は安全だけど、例えば妊婦さんはどうなのか???
シートベルトしていて、お腹の赤ちゃんは無事なの?
妊婦じゃなくても、女性や子どもは成人男性とは体形も異なるはずだけど、
そういった人たちの人形で検証はされていないようです。
3 男性が使うことを前提とした工具や作業着
女性活躍推進も取組みが進んで、今まで女性の少なかった職種に
女性が増えてきました。
仕事の現場でも、使う工具が
「体力や腕力のある男性向け」となっていて
身体も手も小さく力も弱い女性が使うと、
使いにくく重すぎる!
作業服も男性用を小さくしただけのもので、
例えばつなぎタイプの作業服は、
トイレの際に女性は着脱が大変。
私も、ある企業の女性活躍の支援を行っていますが、
現場サービス職(機械メンテナンス)に女性を採っても
女性が現場に定着せず、内勤に替わってしまうという悩みがあり・・・
女性社員さんにヒアリングをしたところ
「製品や工具が重い」
「今は頑張れても10年先、20年先は仕事ができるか不安」
との声が聞かれました。
その会社では、工具は誰が使うか全く考慮無く一律で支給していました。
女性には使いにくい!との声が上がっていなかったのです。
その為、今後の女性活躍の為には、
・軽くて女性が使いやすい工具の導入
・重い製品を扱うため、アシストツール(既に介護現場等で導入が進んでいる)の導入
・女性が着脱しやすい作業着の導入
といったことも検討する予定です。
女性が扱いやすい道具は、力の落ちたシニア男性にも扱いやすいはず
そして、男性だって軽い方が腰痛対策にもなり仕事の負担が減るはずです
女性が働きやすい環境は、男性にとっても働きやすい環境ですよね!
4 薬の認証が男女用でスピードが違う
女性向けの薬と男性向けの薬では、認証スピードが違うとのこと!
女性向け(更年期とか)の薬は2年ほどかかるのに、
男性向け(バイアグラ?)はたった半年で承認されたとか!?
薬の治験も男性のみで完了されているものもあるとか…
また、医療(治療)も、男性の身体を基にした診療や
治療が行われているとのこと。
ドラッグストアで買う薬には、「大人1日2錠」などと表記がありますが
あれ一律で良いんでしょうかね?
性別も体格も差があるのですが、「だれ基準?」と思いますね。
女性特有の不調など、どこに行っても原因不明としか診断されず
そのせいか、女性特有の病気を専門に診られる女医さんの診察が
かなりの予約待ちになっている とのテレビも見たことがあります
5 ピアノなど楽器の規格も男性向けとなっている
ピアノの鍵盤の大きさも、成人男性の手のサイズで考えられているようです。
確かにピアニスト(男性)の方の手は、瘦せている人でもとても大きかった!
ドからオクターブ上のミ まで届くそうです。
私も子どもの頃ピアノを習いましたが、
手も小さく非力で、
フルサイズのグランドピアノを弾くのは無理!と感じました
(手の小ささはハンデでしかないです)
あるピアニストの方のコンサートでのお話で
かつてリストやショパン (作曲家)の頃のピアノは
今のピアノほど大きくなく鍵盤も軽かった。
それが、コンサートホールの巨大化に伴い楽器も進化し
(商業化に伴って大きな音が鳴らせるよう改良された)、
今のピアノは大きい音を鳴らすために鍵盤も重くなっている!
その重いピアノで、鍵盤の軽かったリストやショパン時代の
曲を弾くのは、本当はとても大変なんです!とのこと。
音楽ビジネス優先で、ピアニストの身体に大変な負荷が
かかっているんですね
女性や手の小さい男性も弾きやすいピアノや楽器も
開発されたら、もっと楽しめる方が増えますね。
他にも、「女性」を抜きにした 災害復興計画
(災害時の避難所も、以前は女性への配慮が無かったと聞きますね)
性的ハラスメント
など、改めてこの本のデータを元にした指摘を見ると
納得することがたくさんあるのだと気づかされました。
男性優先の物事の決定=女性は存在しないと同じ事
決して、「男性が悪い」という捉え方でなく
悪意なく、まるで当たり前のようになされてきて
思い込んでいたことが、
見直してみると、偏っていたんですよ!
と言う気づき。
気づくことの大切さ、
そこからより良くなるよう考える、変えていく
んですね。
女性活躍の中で「30%」と言う数字が出てきますが
(例えば、「女性管理職を30%にする」とか)
それは、30%を超えると無視できない存在になる
という根拠があるから!
(テキトーではないです)
やはり、意思決定の場には一定数の女性がいることは必要だ!
と、感じた本でした。
コーチングや、働く上での悩み・困り事のご相談もお問い合わせください。
(前職では労働行政で、ダイバーシティや女性活躍推進、仕事と家庭の両立、
働き方改革、ハラスメント対策の推進を担当し、
企業や労働者の方からのご相談にも応じていました)
長文ご覧いただき、ありがとうございます!
