高い成果を求められて一人頑張っている女性リーダーのための相談家 伊藤史子です

 

 

 

いつもブログを読んでいただき、また「いいね」もいただき、ありがとうございます。

 

働く女性に、この本はとても役立つ!と実感し、ブログで

概要と私の体験・気づき・感想をシェアしています。

 

 

いつもご覧いただく皆様に、少しでも役立てればと思って書いております。

 

 

 

この本の感想のブログも、今回が最後になりました。

(読書会はまだまだ続きます)

 

この本に出合ってから、

2019年3月11日に初めて、

ブログで私の体験や感想を投稿。

 

以後2年間にわたって細々と書きつらねてきました。

 

 

 

それでは最終章です。

 

 

 

PART Ⅲ 良い方向に変える

 

第20章 「何があなたをここまでにしたか思い出そう」 です。

 

(本の概要をまとめて掲載しています)

 

 

 

(「コーチングの神様が教える『できる女』の法則

〜女性特有のキャリアアップを邪魔する12の悪癖〜」)

サリー・ヘルゲセン&マーシャル・ゴールドスミス

日本経済新聞出版社

 

 

 

(本の概要です)

 

 

 

成功した女性には熱心に自己改善をする人が多い。

 

著者のマーシャルが、クライアントの女性リーダー フランシスに対し、

360℃評価の結果を話すと、彼女はすぐさま改善に乗り出そうとした。

 

 

 

マーシャルが彼女をコーチングするにあたり、最も困難なことは、

フランシスにあまり自分を厳しく批判しないようにさせることだった。 

 

 

 

あなたもフランシスのように改善に情熱を示すタイプかもしれない。

 

しかし、あなたを制限する行動のすべては、

強みから生じていることを心にとめておくことが大切だ。

 

 

 

あなたの強みがあればこそ、あなたは 「今いる場所」 までやってくることができた。

 

だが、その強みは、 「あなたが行きたいと思っている場所」 には

連れて行ってくれないかもしれない。

 

 

 

だが、過去にあなたを制限していた行動に取り組みにあたり、

天与の資質、ここまで達成させてくれたものに

健全な敬意を抱き続けることはプラスになる。 

 

 

 

次のことを理解するのは役に立つ

 

・悪癖その1 「自分の実績を言わない」 は、

 純粋に謙虚な気持ち、他の人の貢献を認める寛大な気持ちに根差す

 

 

 

・悪癖その2 「あなたの仕事ぶりを他の人が自然に気づいて報いてくれると期待する」は、

 あなたが人のしてくれたことに気づいているから人も気づくだろうと考える

 

 

 

・悪癖その3 「専門性を過大評価する」は、

 スキルを身に着けるために一生懸命働くことへの健全な敬意があるからこそだ。

 

 

 

・悪癖その4 「人間関係を築くだけで活用しない」は、

 あなたに役立つか否かではなく、その人の「人としての価値」を見るべきだと言う確信に根差す

 

 

 

・悪癖その5 「初日から協力者を得ようとしない」は、

 自分のすべきことをし、仕事で必要か理解するまでは

 他の人の手助けを頼むべきでないという信念に根差す

 

 

 

・悪癖その6 「キャリアより仕事を優先する」は、

 忠実でありたい、コミットメントを見せたいという欲求に根差す。

 また、人生は一歩ずつやっていくべきだという分別ある考え方にもよる

 

 

 

・悪癖その7 「完璧主義の罠に陥る」は、

 人(特に育ててくれた家族)をがっかりさせたくないという望み、

 世界を良くしたいという気持ちに根差す

 

 

 

・悪癖その8 「喜ばせたい病」は、

 人を幸せにしたという無私の情熱に根差す

 

 

 

・悪癖その9 「矮小化する」は、

 人のニーズに気づき、彼らにその存在や考えを評価していることを

 示したいという気持ちに根差す

 

 

 

・悪癖その10 「やりすぎる」は、

 経験を共有することで人とつながり、真の自分を見せたいと言う気持ちに根差す

 

 

 

・悪癖その11 「反芻する」は、

  あなたにとって人生で重要なことは何かを深く考える能力に根差す

 

 

 

・悪癖その12 「自分のレーダーで注意散漫になってしまう」は、

 人の感情を理解し、広範囲に注意が向けられるために、

 直観的に人を思いやる能力があることに根差す

 

 

 

これらはあなたの成功に資してきたことだ。

高いポジションに上がり、活動を広げても、

これらの強みを捨てようとは思わないだろう。

 

 

 

しかし、可能性を全うしようと思ったら、快適な空間を抜け出す必要があり、

あなたの強みがあなたを弱めているかもしれないと考えるのはその1つだ。

 

 

 

スキル、才能、姿勢、行動が今のあなたをもたらしたことを祝福すべきだ。

 

目指すところに行くのを邪魔している、

自分の可能性を制限するような行動を自覚して克服しようとしていても、

それを忘れずにいてほしい。

 

 

 

私たちはもっと多くの女性が権限と影響力のある立場に立てるし、

立つべきだと信じている。

 

ここに示したヒントが、さらに上に進むお手伝いとなれば幸いだ。

 

そしてあなたに世界をさらにもっと良い場所にしてもらいたいと願っている。

 

 

 

これまで本に書かれていた内容の総括だったので、ほぼ全文引用しました。

本当にそうなのだなぁと思えたのでシェアしてみました。

 

 

ここまで自分が来たのは、悪癖と指摘されたある意味女性の強みでもあった。

でも、今後あらたなポジションや場所に行くには、それは悪癖として変える必要はある。

 

 

ただ、その悪癖を否定してしまうことではなく、

それらがあったから自分がここまでこれたのだ!と

いうことは忘れないで欲しい。

 

との著者の温かなメッセージが伝わります。

 

 

キャリアアップ以外の場面では、その強みはとても素敵だし、

ほかの人に対してのやさしさにあふれていると感じます。

 

他者への思いやり、気配りなど、まったく無い世界はとても寂しいですね。

 

 

 

ただし、仕事やビジネスの社会がまだまだ男性中心であるため、

男社会で評価される言動でないと評価されない というシビアな面があります。

 

そこをこの本の著者は指摘していました。

 

 

 

女性の強みを捨て去ってしまうのではなく、

必要に応じて使わないこと、ある意味切り替えをする必要があるのだと、

私も理解できました。

 

 

 

 
※街にも春らしい花が増えて来ましたね。
 いよいよ春ですね!

 

 


 

「訳者あとがき」

 

この本の翻訳者である 斎藤聖美さんのあとがきにも

とても印象的なことばがありますので、ご紹介します。

 

 

 

・上司が女性の能力を認めようとしない

・保育所が家のそばにない

・夫の残業が多くて家事を分担してもらえない

 

 

 

外的な障害をあげたらきりがない。

環境や他人を責めても事態は変わらない。

 

 

 

自分がコントロールできる領域、

つまり「自分の行動」を変えることで、

状況改善をはかるという著者2人の提唱は新鮮だ。

 

 

 

大半の組織は男性によって作られてきた。

組織で無用な摩擦を引き起こさずに行動するには

男性の論理にかなう行動をとる必要がある。

 

 

 

それに気づかないまま、空回りの努力をして

仕事で行き詰る女性は多い。

 

 

 

・良い仕事をしていれば自然と周りの人が認めてくれると思い、

自分が何を達成したかをはっきり言わない。

 

褒められると謙遜してチームのみんなのおかげと言う。

 

・与えられた仕事を完璧に行うことに一生懸命で、キャリアを考えない。

 

これらは日本人が美徳としてきた行動だ。

それがキャリアの障害を作り出しているという指摘には不意を突かれた。

 

 

 

目の前の仕事を1つひとつこなしていくうちに今のポジションに就きました

という謙虚な態度をとる日本人男性エグゼクティブは多い。

 

しかし、注意してみると、言うことと実際の言動とは必ずしも一致していない。

日本人の美徳というのは思い込みで、

じつは男性は異なる行動をとってきているのではないか。 

 

著者の主張を「日本人には当てはまらない」と切り捨てず、

じっくり見直す必要があるだろう。

 

 

 

キャリアの行く手を阻む障害を作り出しているのは、

他ならぬ私たち女性自身の行動であると認識したうえで、

自分の振る舞い・言動を見直し、組織人としての価値を高めれば

さらに上のポジションに就き、大きな権限と責任を担い、

影響ある存在になれる。

 

 

 

翻訳者の斎藤さんのことばにすべて集約されている気がします。

 

仕事を阻む障害は、私が就職した当時(女性は寿退職が当たり前の時代)も、現在も

山積しています。

 

しかし、その外因ばかり言っていても進展せず、

自分ができることを考えて、行動することの重要を伝えています。

 

まさに、「7つの習慣」の「影響の輪と関心の輪」ですね。

 

自分が変えられる・影響が与えられることに注力することの大切さを言っています。

 

 

 

また、いまだに仕事・ビジネスの社会は男性中心の論理なので、

それに沿わない、女性が独自の空回りの努力をしても叶わないのは

当然なのですが、それに気づかず良かれと思ってやっているのです。

 

 

 

まさに私もそうでした!

この本に書かれている悪癖が多く当てはまりました!

本当に「その当時、これを知っていれば!!」と痛感することだらけでした。

 

 

 

謙虚な態度も「本当はそうではない」のは知っておく必要がありますね。

真面目な女性は、「コツコツと真面目に徳を積む」のが良く、

日陰の活動でも認めて貰えると何の根拠も無いのに信じているのは

ある意味男社会では世間知らずと称されてしまいます。

 

 

 

そこはある意味「したたかさ」や、自分の成果は分かるように

伝える・アピールすることも必要だと思わされます。

 

 

 

せっかく能力もあり、真面目で、努力を続ける優秀な女性が

変な思い込みや、かつての教育やしつけで身に着けた行動を、

より良い仕事ができるために見直してほしい!

そんな願いを斎藤さんの言葉からも感じます。

 

 

 

私もこの本を読んで、かつての自分の働き方が

空努力であったと気づくことができました!

ある意味私の「働き方改革」かもしれません。

 

 

 

この本の内容と、私の体験、そして読書会での皆様の体験を

ブログでシェアしてきました。

 

このブログが皆様のお役に立つことを祈っています。

 

 

 

読書会はまだしばらく続きますが(ブログに書きます)、

本の感想は終了します。

 

 

 

2年間、長文のブログをご覧いただき、

本当にありがとうございました!

 

 

 

皆様のご活躍を祈っています!

 

 

 

 

 

今年は桜が早いですね
新緑も増えて来ましたね!

 

 

 

 


 

 

※かつて、私が痛い痛い経験から得た気づきを書いたところ

 

引用元の表示もなく、リブログもされず、

 

ご自身のブログに取り入れて書かれていたことがございました。

 

 

引用・活用されたい場合は、リブログが、私のブログから得た内容である旨

 

表示ください。(これは喜びます!)

 

個人のブログも著作権はあります!

(弁理士さんによる著作権の勉強会で学びました)

 


 

ブログで取り上げているこの本の読書会、来月も開催します。

 

(写真は今月のリアル開催です)

 

 

 

 

 

第19回「男性社会で頑張っている貴女の為の読書会」

〜日本一ゆる〜い読書会〜

(通称:アマゾネス読書会)

 

日時:4月中旬~下旬 19:00〜21:00

 

場所:大阪市内(梅田近郊を予定しています)

 

参加費:無料(ご自身の飲食代はご負担ください)

 

定員:6人(定員に達し次第締め切ります)

  

 

 

毎回、素敵な女性が集う楽しい場になっています!

 

前職で働いていた時には、他の職場やお仕事の方と

仕事の愚痴や雑談はしたことはありますが、

 

読書会のような「仕事をするなかでの悩み」や

「本に書かれている悪癖が自分にもあった」

などという話はしたことがなく、

とても新鮮で楽しい時間をいただいています!

 

また、次回もどんなお話が皆様から聞けるのか、

本当に楽しみです!

 

あるコーチの方が言われた「上質な雑談」の時間になれば嬉しいです。

 

 

 

お申し込み、お問い合わせは下の「お問い合わせはこちらから」か、

Facebookのコメント、メッセンジャーからお願いします。

 

 

 

本を読んで(予習不要)、その感想を語って体験や気づきをシェアするだけ!

そんなゆる〜い時間です。

仕事帰りに、ホッと一息つける場を提供しています。

 

 

 

このブログが、何かの役に立てれば幸いです。

 

長文ご覧いただきありがとうございます。

 

 

 

 

コーチングや、働く上での悩み・困り事のご相談もお問い合わせください。

 

(前職では労働行政で、ダイバーシティや女性活躍推進、仕事と家庭の両立、

働き方改革、ハラスメント対策の推進を担当し、

企業や労働者の方からのご相談にも応じていました)