地元、富岡町で働きたい。夢一歩前進
今回は、現在NPOまちづくり喜多方で勤務されている、
富岡町出身の半谷尚之さんにお話をうかがってきました
震災時は福島大学へ通っていた半谷さん。
その後も在学中はで放射能について調べたりと
「富岡のため、福島のため」と、さまざまな活動をされていました。
そして現在は、在学中お世話になったNPOまちづくり喜多方の蛭川さんに声をかけていただき
今年の10月からまちづくりセンターで勤務。
喜多方の地下水の調査などをされています。
そんな半谷さんには中学生の頃から決めていた夢がありました。
「富岡町で働いて、家族と一緒に暮らすこと」
その夢のため、福島大学に入ることを目指し、そのための高校も決めました。
けれど、突然の震災。原発事故により大学卒業した今も、富岡町に戻ることはできていません。
予定がなかなか合わなかったことから一時帰宅も一度もできていない半谷さん。
「楢葉町までは行ったんですけどね。あと少しで富岡なのになぁ。っては思いましたね」
そんな時偶然、インターネットで富岡町の広報を見ていたら
富岡町役場の求人を見つけました。
仕事もしていたため、さまざまな迷いがあったものの応募。
「やっぱり富岡好きなんで。いつかは戻りたいって思っていたんで」
そして12月より、現在郡山にある仮役場できんむすることがきまりました。
「震災のときは何もそばでできなかったぶん、
これからは地元の人々と一緒になって町へ帰れるように頑張っていきたい」
「大学を出たら富岡町へ戻る」
ずっと思い続けていた夢。思い描いていた形とはかわってしまったものの、
富岡町へ戻れるようにと、
半谷さんの夢は一歩前進していました。