震災後、喜多方第三中学校柔道部で活動 | eriのブログ

震災後、喜多方第三中学校柔道部で活動

柔道の強豪校として有名な喜多方第三中学校キラキラ

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今回は、原発の影響で避難を余儀なくされるも、
「三中の柔道部で活動したい!」という思いを胸に転入してきた
富岡町と浪江町から来た4人の生徒を取材してきましたマイク


富岡町から来た三瓶晃大くん。

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原発の影響によりお母さんの実家のある喜多方へ避難したため、
現在お父さんとは離れて暮しています。
「やるなら最後まで諦めないで頑張ってやれ」
そう応援してくれた家族の言葉を胸に喜多方三中への転入を決めました。

初めはなかなか慣れず、不安も大きかったものの、
友達や先生の優しさにとても助けられたと言います。

同じ中学校だった速門くんはもちろん、
富岡にいた頃も知っていた、浪江中の佳斗くんと大輝くんとも
一緒に練習ができることが嬉しかったそうです。

三中での活躍を、富岡での先生、そして離れているお父さんに伝えたい。
「高い目標を持って、常に上位を目指します」

そう話す晃大くんのまっすぐな眼差しがとても印象的でしたface4

そして同じく富岡町からきた遠藤速門くん。

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「柔道を続けさせてあげたい…」
という父さんに背中を押され、喜多方三中へ転入を決めた遠藤くん。

「自分が三中でついていけるのか…」という不安。
初めての転校という経験。
体力の差を感じだ練習。

けれど、そんな悩みなどを相談しあえた晃大くんがいることが
とても心強かったといいます。

怖いのかな、と思っていた顧問の小野里武先生もとてもおもしろく、
今はすごく楽しいです。
と、笑顔で話してくれました。

去年の新人戦では初めて県大会に行き、2位になることができ、
三中に入ってよかった。そう思えたそうです。

三中での活躍を、応援してくれている家族に1番伝えたい。
そしてここまで育ててくれた小野里先生にも活躍で恩返したい。
という想いの速門くん。

そんな速門を見て、小学5年生の妹、くるみちゃんも練習に混ざり頑張っていました。

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学校が終わった後、ほとんど毎日練習に参加しているというくるみちゃん。

家ではお兄ちゃんと一緒に復習をしたりもしているそうです。

お兄ちゃんの頑張る姿を見て、きっとくるみちゃんも強く、
そして柔道を更に好きになっていっているんでしょうねface4


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5歳の頃から柔道をしているという浪江町から来た相浦佳斗くんは
「喜多方三中に入って柔道で自分を磨いて強くなりたい」
と、自らその思いを家族に伝えたそうです。

そんな佳斗くんの思いに家族も快く受けいれてくれました。

今では佳斗くんの活躍を、県外に避難してしまった親戚の方々も応援し、
活躍している佳斗くんの姿に元気をもらえています。

柔道に充実している日々。
浪江の友達にも会えず、浪江に帰れないという辛さもありながら、
「喜多方での活躍を浪江の人たちに伝え、頑張っていると伝えたい。」
という想いを胸に、全国優勝という目標にむかい頑張っています。



「柔道しかないくらい柔道好きなんで」
と、笑顔で話す佳斗くん。
ぜひ、多くの方に頑張る姿で勇気をあたえてほしいですface4


そんな佳斗くんと同じく浪江中学校から来た泉田大輝くん。

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大輝くんは震災当時、津波にまきこまれたものの一命と取り留めることができました。

2010年3月11日。
浪江中学校では卒業式が行われ、帰宅も早かったため
佳斗くんと一緒に友人の家で遊んでいました。

突然の緊急地震速報に、急いで外の畑に逃げました。
とても大きな揺れで、目の前で崩れていく友人の家。
佳斗くんとも別れ、家に戻ろうとしていました。

そんな時、「白い壁」が見えたそうです。
はじめは何かわからなかったものの、「津波だ!」
という周りの声に、急いで自転車をこぎました。

それでも津波は早く、のまれてしまいましたが、
瓦礫の山からなんとか顔だけは出ていたため助かることができました。

瓦礫の山の上に波がひくまで待ち、山の上にあがったときには目の前には
何もなくなっていました。
突然すぎる出来事にどうすればいいのか、と頭が真っ白に。
そのとき、通りかかった警察の方に助けてもらうことができました。

津波により曾祖母を亡くしてしまいましたが、
助かった命を大事にしたい。
自分には柔道しかない。

と、県で1番と言われている喜多方第三中学校への転入を希望しました。
今は家族とは離れて暮らし、下宿生活をしています。
でも、仲間がいるから寂しくない。と話す大輝くん。

練習も以前と比べると辛い。けれど、だからこそ勝てたときに嬉しい。
喜多方に来てからやっぱり強くなってるな、と実感すると
きてよかった。と心から思えるそうです。

九死に一生を得て、その経験が更に
大好きな柔道に一生懸命にさせるんでしょうねface4


(動画)


4人それぞれ状況や環境も違いますが「柔道をしたい」
その想いは同じ。

練習に一生懸命な姿はとても輝いていて、
好きなことにうちこんでいる4人をうらやましくも感じましたキラキラ

震災という逆風を、追い風に変えている4人の姿は、
家族はもちろん、地域の方々にも力を与えているんではないでしょうかきらきら

無事、4人そろっての県大会出場も決まり、
これからの活躍にも目が離せませんねface4

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