愛犬と共に避難 | eriのブログ

愛犬と共に避難

今回は、小高区から二匹の愛犬と共に避難されてきた
杉 義夫さん・啓子さんのご夫婦を取材してきましたマイク


震災当時は、親族17名と、7年間共に生活している
ゴールデンレトリバーのココと、ラブラドルレトリバーのナッツと共に避難しました。

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室内犬として一緒に生活していたココとナッツ。
けれど、ペットを受け入れてくれる避難所はなく、
犬を受け入れてくれる場所を探し、8ヶ所を転々とされたそうです。

日中は外につなぎ、夜は車の中にいれ。
軽トラックの荷台に、二匹のための犬小屋を作りました。

とても大人しいココとナッツ。
避難所では、周りの方々からもとてもかわいがられていました。

けれど、二匹にとって突然の環境変化。
ストレスのため、毛が抜け、はげてしまったこともあるそうです。


杉さん達にとっても苦しい避難生活。
そんな中で、一度は二匹を手放すことも考えました。

「いつもくっついている二匹。せめて二匹は一緒にいさせてあげたい。」
と、二匹を受け入れてくれる里親を探しましたが、
「一匹ならいいけど・・・」
と、結局見つかりませんでした。

けれど、アルバイトをしていた義男さんが帰ってくる車をみつけ、
喜び、大きな声で鳴いている姿を見ると
「やっぱり連れてきてよかった」
そう感じたそうです。

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「やっぱり家族の一員。見ているだけでほっとする」
啓子さんは避難生活の間、ココとナッツにとても励まされたそうです。


そして昨年10月に喜多方に平屋を借り、
ようやく庭に大きな犬小屋を作ってあげることができました。



杉さんの家にはたくさんの二匹との思い出の写真がありました。

「なんか重いなぁと思うと、私の上に二匹で寝てたり。
いつも目覚まし代わりに起こしてくれてた」

「いつも寝てると後ろの障子を蹴ってやぶっちゃうんだよ」

小高区の家で一緒に過ごしてきた、
手のひらにのるくらい小さなころからの思い出を
とても楽しそうに話してくださいました。


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「以前のように一緒に寝れる。いつも傍にいる。
そんなふうに育てたい」

お二人の目標は同じでした。


(動画)


会津に来て、なれない雪道でも散歩は欠かさず
二匹を中心に考え生活されていました。

そんな愛情を受けて、杉さんの声にとても嬉しそうに返事をするココとナッツ。

杉さん家族の信頼関係をすごく感じました。


ココとナッツと、また一緒に寝ることができる環境が、
一日でも早く訪れてほしいです。


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