🎧 Whitesnake

『Live At Hammersmith』

 

出会い

中学の時に友人が「これ聴かんからあげる」と言って私にくれたレコード。

今でもずっと聴いている、というかホワイトスネイクはこのアルバム以外ほぼ聴いたことがない。その友人はこの後すぐリリースされた『Ready an’ Willing』(邦題:フール・フォー・ユア・ラヴィング)を買って、「フール・フォー・ユア・ラヴィング」イイわあ」と言っていたが、1回聴かせてもらって「もらったやつの方が絶対ええやん」と内心そう思っていた。


 


このライブの頃(1980年)は、ボーカルのデイヴィッド・カヴァデールがディープパープルの面影を残しつつブルースロックの濃い渋いハードロックを聴かせていたホワイトスネイクの絶頂期だったと思う(知らんけど)。

 


ただ、人気はほとんどなかったと思う。もちろんアメリカなど論外で、日本でも同時期のレインボウに比べると雲泥の差だった。中学生にもわかるレベルのエロいジャケット(このアルバムはかっこいいけど)と元ディープパープルということだけがフィーチャーされていた。

このアルバム

このアルバムの内容は、正直オリジナル曲は聴いてるこっちのケツ毛が直毛になりそうなほど恥ずかしい曲。

「横になりな、俺はお前のことが好きだと思う」

イイ大人がこんな曲を恥ずかしげもなく歌えるのが80年代の恐ろしいところだ。好きだけどね。

 

まあ少し捨て曲があるのは事実だが、ディープパープル時代の「ミストゥリーテッド - Mistreated 」やのちの代表曲「ハート・オブ・ザ・シティ - Ain’t No Love in the Heart of the City 」を初めとするバラードは特にデビくんがゾーンに入った迫力のある内容となっている。

 

「それでは唄っていただきましょう。ホワイトスネイクで…」と聞こえてきそうな感じで、特にA面最後の「ハート・オブ・ザ・シティ」からB面最後の「ミストゥリーテッド」までは一気に雪崩込むほど聴き応えのあるブルースロックだ。

1. Come on

  (David Coverdale, Bernie Marsden) 
 

2. Might Just Take Your Life

  (D. Coverdale, Ritchie Blackmore Jon Lord, Ian Paice ) 
 

3. Lie Down

  (D. Coverdale, Micky Moody)
 

4. Ain’t No Love in the Heart of the City

  (Michael Price, Dan Walsh)
 

5. Trouble

  (D. Coverdale, B. Marsden)
 

6. Mistreated

  (D. Coverdale, R. Blackmore) 

 

 

「機会があったらぜひ」と言いたいところだが、契約のせいかアメリカに渡って一旗上げる前のイギリス時代のアルバムが全く見当たらない。

 

日本で大ヒットした『フール・フォー・ユア・ラヴィング』ですら、新品のCDやレコードはあまり見当たらない気がする。洋楽ファンの神「SPOTIFY」でも聴けない。

なんとかしてくれ「どこぞの偉い人」。

 

ちなみに

 

 

その友人はこの後、ブラックサバス『Vol.4』、ジェフベックグループ『ジェフベックグループ』、イーグルス『ロングラン』をくれた。さすがにザ・フー『トミー』をくれそうになった時は受け取りを拒否した。

 

お前はセンスがあるのかないのかようわからん。くれる理由もようわからん。今はどこでどうしているのかわからんが、おっさんになった今この事はあいつに伝えたい。

「YouTubeで「フール・フォー・ユア・ラヴィング」をひらしぶりに聴いた。めっちゃカッコええやないか。特にベースラインが。あの時は俺が間違ってた。すまん。」