グループ結成当初の2004年。俺たちにとって初めての地方遠征をさせてもらったのが東北だった。福島、仙台、山形の三カ所を巡る旅は、どれも未知の体験ばかりで、とても刺激的で楽しかったのを今でも鮮明に覚えている。





そのツアーで出会ったお客さん達が、いつからか「みちのくbabys」と名乗り始めてくれた。言ってみれば、東北は“ファンモンのファン=BABYS”という名称になった発祥の地でもある。





デビュー以降もたくさんの学園祭ライブやイベント等で、幾度も東北に足を運んだ。その度に、雄大な自然と、そこに住む人たちの柔らかで温かい人柄に、俺たち3人は惹かれていった。





2011年3月11日は、福島県の柳津中学校で卒業式ライブを行っていた。その帰りの新幹線の車内で被災。「少しでも、そして一人でも元気になってもらえれば…」という想いで、陸前高田市、山田町、宮古市の避難所で歌を歌わせてもらった。ケツメイシさんと『みちのく力くらべ』というチャリティーライブもさせてもらった。





未だ全ての傷跡癒えぬ東北でのラストライブは、あの日と同じように、「少しでも元気になってもらえれば…」という想いを込めて。「あわよくば、めちゃくちゃ元気になってもらおう」という希望を胸に。













『WE ARE FUNKY MONKEY BABYS TOUR』@仙台セキスイハイムスーパーアリーナ。





二日間で18000人のBABYSが逢いに来てくれた。幼子からお年寄りの方々まで。カップルも多かった。家族連れも多かった。幅広い世代の人たちが、ライブを楽しんでくれていた。ちょっぴり涙もあって。それ以上に笑顔があって。みんな熱くて。それ以上に温かくて。





2004年から願っていた「いつかそういうライブが出来たら良いな」という理想が、夢にまで見た光景が、そこにあった。嬉しくて嬉しくて、心に焼き付けるように、何度も何度もステージ上から会場中を見渡していた。





全員で励まし合った二日間は、絶対に嘘じゃない。全員で拳に握りしめた“無限の可能性”は、絶対に嘘じゃない。18000人の笑顔の輝きは、必ず明日を照らすと信じている。いつまでもそう信じているよ。






最後に…俺は東北の幸せを心から願っています。長き道のりのたった一歩だとしても、また何らかの形で協力させてもらう事、ここに約束します。






ありがとう、仙台! ありがとう、みちのく! YOU ARE FUNKY MONKEY BABYS!