5月30日午前5時40分、柚子が15歳と9か月で、龍太郎たちのもとに旅立ちました。
昨年11月、左側の歯茎が腫れていることに気付き受診すると、腫瘍と診断を受けました。
その後少しずつ左頬が腫れ、犬歯他歯がどんどんぐらつきはじめ、抜けるたびに前足や口周りはもちろん、ソファーカバーまで真っ赤になる程出血し、その様子に何度驚いたことか。
どんなに出血した時でも、ごはんはきちんと完食してくれて。
口の中は、血の味がしただろうに……。
年末から新年にかけて、腫瘍が内側で大きくなっていったのか、左眼球が横にずれてしまい、少しずつ歩行が危うくなっていきました。
それに伴って、左頬に膿疱のようなものができ、破れては血膿がでて、また膨らんでは破れ、そのうち頬は瘡蓋がはったまま黒ずんだ様相に。
そんな日々が続くなかでも、柚子はきちんとトイレで排泄し、ごはんも自力で食べにきていました。
決して状態が良いとは言えませんでしたが、毎食毎の服用と鎮痛剤や止血剤のおかげで、それなりの日々を過ごしていました。
桜の時期を一緒に過ごし、更に足腰が弱くなってきたと感じた数日後。
4月28日、支えていないとごはんを食べられなくなるまでになってしまい、そのまま寝たきりの状態に。
ごはんを流動食にかえ、仕方なくおむつをする事にしましたが、排尿時には身体を起こそうと頑張り、排便時には小さな声をだして、替え時をいつも知らせてくれました。
数時間毎にシリンジでリキッドとお水をのませ、昼休みには一時帰宅して、頑張る柚子に家族みんなで寄り添いました。
そんな日がひと月程続いた5月29日。
急激に食欲がおち、水さえも少量しか飲まなくなり、
翌30日、薬を飲みその後少量のリキッドを飲んで、柚子はそのまま静かに旅立ちました。
最期まで、本当に、本当に、頑張ってくれました。
今頃は、痛みもなく、自由を取り戻した身体で、思いっきり走り回っていると思います。
柚子、本当にお疲れ様。
あんなに綺麗なお顔だったのに、辛かったね、痛かったね。
これからは、嫌な事、痛い事は、もうなにもないよ。
我が家にきてくれて、ありがとう。
いつまでも、大好きだよ。
必ず、また逢おうね。
先にお空にかえったみんな、頑張った柚子をよろしくお願いね。
柚子が旅立ったことで、第二世代のワンズがみんなお空にかえってしまいました。
あんなに騒がしかったリビングががらんとして、虎太郎と愛李しかいない事が寂しく思えます。
大切な母も亡くなり、わたしを取り巻く世界が、確実に変わったのだと痛感しています。










