第21回放送(2014.11.6)振り返るで~♡
21回目のお客様は、元日本テレビチーフディレクターで、日本映画監督協会理事を務める、映画監督の佐藤重直さんでした。
佐藤監督は、かの有名な水谷豊の「熱中時代」、そして「母ちゃんの黄色いトラック」ほか、多くの作品で監督を務めました。また、21年続いた「午後は○○おもいッきりテレビ」のチーフディレクターでもあります。
<1時間目>
佐藤監督にまず伺ったのは、映画やテレビドラマの企画はどのように生まれるのか。
例えばあるとき、監督が神田川の脇をとぼとぼ歩いていたら、「神田川」の歌(南こうせつ)が流れてきた。このとき聴いた「あなたの愛が怖かった」という歌のメッセージがヒントとなり、そうだ、「愛と優しさを描こう」と思ったのがきっかけで、ドラマ「俺たちの旅」は生まれた。
日常の中のひらめきから企画が生まれると、佐藤監督は日テレのプロデューサーに話を持ちかけ願い出て、その中からドラマの制作・方向性が決まって行く。そうして「俺たちの旅」というドラマは、精一杯生きること、肩を寄せ合いイジメなどなく、進んでいこうとする物語になった。
企画の出発は「そういうひらめきやら自分の願いから作られていく」と佐藤監督。
<2時間目>
2時間目は、重直さんに、テレビや映画スタッフのお仕事について教えて頂きました。
まず、制作のトッププロデューサー(出資者)がいて、現場のプロデューサーがいる。
そこに監督、シナリオライターが加わり、「どういう物を作ろうか?」と考え、企画書を作る。そして資金集め、テレビならスポンサー集めをする。
そして企画が通ると、まず最初にするのはロケハンに行くこと。
監督、プロデューサー、シナリオライター、カメラマン、美術デザイナー(セットを作る人)、照明さんが同行する。
続いて、シナリオが出来たら配役を決める。
現在はキャストから先に決めることが増えているが、佐藤監督の時代はまず先に本(シナリオ)があって、オーディションで主役に抜擢するなどしていた。水谷豊さんなども、そうやって役を得てきたといいます。
「配役を決めるのは誰ですか?」と恵美加さん。
プロデューサー、監督、シナリオライターだと佐藤監督。
そうしてメインキャストが決まったら、脇役も決めていきます。
ここまでが撮影に入る前の作業。いざ撮影に入ると、スタッフはいっきに大所帯になります。
・撮影監督と、その助手が2人ほど。
・照明技師に、チーフ、セカンド、サードの助手。
・録音部に、助手が3人くらい。
・小道具。
・アシスタンドディレクター(AD・助監督)が3人。
・制作管理(お弁当の準備、や会場管理などを行う)。
・衣装さん。
・ヘアメイクさん。
・ 記録さん。
記録さんの役割は、映画のカット割を書き起すこと。このシーンはフルショット、このシーンはアップなどという情報とともに、言ったセリフを記録していきます。その記録を元に、撮影終了後、編集マンが繋ぎ、仕上げるのです。
監督の役割は、まずカメラマンにアングルを指示。続いて役者に、アングルに合わせた動き方を指示します。また、セットの中で撮影する際は、照明さんにも監督が思う理想を伝えます(もちろん、照明さん自らも考えます)。
「監督一人ではできない。いろいろなエネルギーが重なって出来るのが映画」だと佐藤監督。こうしてドラマ、映画は撮りすすめられていくのですね。
映画、テレビのスタッフのお仕事についてお話を伺った恵美加さん。
「パワーを1つに、心1つにしてたくさん人の力で作り上げていく感じ。これはこのラジオ番組や公演も同じです。これからもたくさんの方に感謝の気持ちを忘れないでやっていきたい」と想いを語って下さいました。
佐藤監督は今、東北楽天ゴールデンイーグルスの監督を勤めた星野仙一氏の反骨と不屈の物語を、特に彼の少年期を中心に、映画化したいと考えているそうです。
グローブも無く苦しんでいる少年時代の彼の目を通して、いじめ、虐待のない世界を表現し、被災地のみなさん、全国の皆さんに勇気を持ってもらえるような映画を作ること。「それがこの映画への挑戦なんです」と佐藤監督。
今後も佐藤監督から目が離せません。
次回は11月20日。23:00~
次回放送もよろしくお願いします。
文責:上村雅代
