第5回放送(2014.3.6)振り返るで~♡
早いもので5回目の放送です。
握手会などで、「ラジオ、聞いてるよ」とファンの声を頂くことが多くなって嬉しい、と恵美加さん。48グループが好きな方も、そうでない方にも聴いてもらえるようなラジオ番組にしたいと、想いを語ってくれました。
さて、3月3日はひな祭り。恵美加さんはあられが大好きだそうです。特に、チョコとかのり塩とか、色々な味が一袋に入っているものがお好みなのだとか。ひなあられも現代化しているのでしょうかね。
<1時間目>
5回目のお客様は、社会学者で情報環境研究がご専門の、濱野智史先生です。恵美加さん、濱野先生のTwitterを見たそうですよ。「真面目な話の合間にアイドルの話が……」
そう、濱野先生はAKB評論家としてもご活躍で、『前田敦子はキリストを超えた』(ちくま新書)など、AKB関連の書籍も複数出されています。
元々は社会学者、評論家として真面目な話をしていたはずが、2年前にAKBにドハマりし、AKB評論家みたいになってしまいました、と先生。
2011年の夏にAKBが気になりはじめ、たまたま秋葉原のAKB劇場に入れたのをきっかけに、「後戻りできなくなった」。
恵美加さんが所属するNMB48の劇場にも足を運んだことがあるそうです。村上文香さんのファンで、チームM公演に3回行ったとか。
「是非、今度BⅡ公演にも」
恵美加さん、宣伝は欠かしません。
恵美加さん「社会学は高校の科目にはなく、大学にしかない学問だと聞いていますが、どんな学問なのですか?
その名の通り「社会についての学問」と先生。経済学が経済について、法律学が法律について研究するように、社会学は「社会現象そのものについて色々な角度から研究する」学問なのだそうです。
「めっちゃ難しいですね」という恵美加さんに、濱野先生が分かり易く解説します。
社会学とは、何でもアリな学問。家族について調べる、スポーツについて、健康についての社会学。何でもかんでも社会学になってしまうとよく言われています。
何か新しいことが起きていて、それについて研究する。濱野先生の場合であれば、現代社会にAKBというアイドルグループが出てきたことに対し、何故こんなに人気が出て、どうしてこんなに人がハマっているのか、ということを、格好良く言うと社会学の観点から研究しているんですよ。傍から見るとただハマっているだけですが、と笑います。
濱野先生の研究対象として「アイドルの社会学」が今、ホットなんですね。
そもそも濱野先生のご専門は、社会学の中でもネット環境・ネット現象。インターネットの中でどのような社会的な現象が起こっているのかをご研究なさっているそうです。
例えばTwitterやFacebookを、どうして色々な人が当たり前のように使うようになったのかを社会学の観点から研究する。
特に濱野先生は、アーキテクチャ(建築・構造)がどのように設計されているのかに注目されています。Twitterが140文字までしか書けないのはなぜか、など。
「何故ですか?」恵美加さんが食いつきます。
もともとはアメリカのショートメールが140文字までだったから。この短さなら気軽に書け、ひと目で読めるから、すぐにRetweetされ、その結果、広がりやすくなったんです。
研究の対象をAKBに置き換えて、「どうしてAKBの握手会は10秒なんだろう」と考える。実際に行ってみると10秒は絶妙な長さだと先生。
「また会いたくなるような長さ?」と恵美加さん。
会話も出来ると言えばできるし、すぐに「握手レポ」(※AKB用語 握手会での出来事をTwitter等でレポートする)できる。傍から見ると女の子と10秒喋って楽しいの? と思われるかもしれないが、意味があるんだな、とか分析したり。
そう聞いたら社会学って面白そう。48グループの話と繋げて話をしてくれたので分かり易かった、と恵美加さん。濱野先生の説明、バッチリです。
「アーキテクチャを身につけることで、ファンの方が応援したくなる仕組みも作れるんですか?」ここで恵美加さんから鋭い質問が投げかけられます。
濱野先生、頭をひねって、基本的にAKBグループはどのグループも握手会の仕組みが同じですからね。差別化するのが難しいんです。
だからこそ、皆10秒の個別握手会の中でどうアピールするか考えるわけでして。皆、釣り(※釣り=握手会で思わせぶりなことを言うなど)をやるのはそういう訳なんですよね。
濱野先生「上枝さんは釣り、やるんですか?」
恵美加さん「メンバーのコには、ぶりっ子ぶりっ子って言われます。いじって言われてるだけだと思うんですけど。……神対応ですよ」
最後にボソっと言ったその言葉、濱野先生が聞き逃す筈がありません。(※神対応=ブースに入ってから出るまでずっと笑顔でまた行きたくなる対応⇔塩対応=機械的で目を見ず、顔すらあげないなど)
「釣りや神対応をするのを一つの方法だし、このラジオ番組でやったらいいんじゃないですか? 番組と連動した、思わず参加、応援したくなるような」
恵美加さん「難しいですねぇ」
アーキテクチャーって些細なことでいいんですよ、と先生。街中にもたくさんあって、例えばコンビニのゴミ箱の口は、丸く穴があいている。だからペットボトルしか入らない。たった一工夫ですけれど、ちゃんと分別してもらいたいという意図に叶っていますよね。これもアーキテクチャ。
恵美加さん「頑張って、アーキテクチャ、学びます!」
2時間目に続きます。
~休み時間~
握手会で出会ったファン、7名の方にお話を伺いました。
恵美加さんの印象を伺うと、「笑顔がさわやか」「ふんわりしているのに中身がちょっと抜けてて面白い子」など。
握手会会場でインタビューしているのを聞くのって初めてなので、嬉しいですね。期待を裏切らないように頑張るんで、みなさんこれからも応援よろしくお願いします、と恵美加さん。
<2時間目>
恵美加さん「より多くの方に愛してもらえるようなアイドルになるために、ソーシャルメディアを活用するには、どうしたらいいんでしょうかね?」
今、必須ですからね。でもNMBのメンバーは更新が多いと有名ですよ、と先生。
恵美加さんも例に漏れず、Google+は一日何回かは必ず更新するようにしているといいます。
あとは、ラジオの放送のときに仕事が入っていなければ「実況」(※リスナーがネット上で集まり、対象の番組の感想等をリアルタイムで書き込む行為)するとか。
「降臨」(※実況に番組出演者本人が加わること)ですね。降臨は盛り上がりますよね。
番組放送中に2スレ(※スレ=スレッドの略。スレッド=電子掲示板などで一つの話題に属する複数の発言をまとめたもの。スレッドには発言できる上限数があり、到達するとそれ以上の書き込みは出来なくなる。2スレ=スレッドが上限に達し、2つ目のスレッドに書き込まれている状態。)くらい行きます、と恵美加さん。
濱野先生「次、伝説作らなきゃいけないですよね。放送中に5スレ達成とか」
恵美加さん「面白いですね」
ファンとしては推しメン(※自分が推しているメンバーの子)と投稿が連番になるだけで「キター!」って思いますからね、と先生。投稿した感想が推しメンと同じだったら心が通った気がするのがファン心というもの。
恵美加さん「トントンと2つ続けて投稿したら、たまたまその間に挟まったり」
濱野先生「絶対嬉しいですよ、バンバン降臨して下さい。このラジオの放送日、「仕事じゃなければ僕も降臨しますんで。是非、みんなで叡智を(暇力を!?)結集して」
恵美加さん「楽しそう!」
濱野先生「絶対楽しいですよ。祭りを起こさねばならない、みたいな」
他にソーシャルメディア活用と言えば、「エアー握手」(※Google+で推しメンがファンメンバーに「+1」すること)や「コメ辺」(※ファンのコメントに返事をすること)、と先生。
アイドルというキラキラした手の届かない人に、握手が出来たり認知されることができたり。そしてコメント欄が連番したり、「+1」が貰える。ファンにはとても嬉しいことなので、バンバンやったらいい。まぁ、あまりやり過ぎるとご利益がなくなるかも知れないですけど、と先生。
「+1します」みたいな投稿すると、すぐに500件いったりするのに、普通の投稿したら500いかない。どこへ消えちゃったんだろうって、ちょっと切ない。コメントしたくなるような投稿しなきゃいけないですよね、と恵美加さん。
「ネット上でファンの方ともっと距離を縮める工夫は、何かしらやって良いと思うんですよね。プライベートで繋がるのはダメですが、ファンのみんなで団結して上枝絵美加ちゃんのために何かやるぞ! みたいな。それはいいことじゃないですか」
確かにそうですよね、と恵美加さん。
ところで、恵美加さんはモバイルメール(※月300円で推しメンからメールが届く、有料サービス。モバメと略す)を意識して差別化しているといいます。
恵美加さん「ブログはちょっと真面目な感じが多かったり。Google+は今何している、とか。モバメは本当に友達に送っている、みたいな。キャラ、多分全然違うと思うんです」
そっか、僕、上枝さんのモバメ、取んなきゃダメですね。
恵美加さん「モバメ、キャラが全然違うってよく言われます」
僕の推しメンたちが以前やってたことですけど、例えばGoogle+で「明日、握手会でこんな話しよー」とお代を出しておきながら、モバメでは別のお代を出すんです。すると、握手会でコイツはモバメ取ってないヤツだとか、真の信者というか、月300円ちゃんと払ってくれるのはどっちだか分かるように別にしてる。
恵美加さん「めっちゃソーシャルメディア活用ですね。そんな手口があるとは」
濱野先生「手口、ね。そうです、まさに「手口」って感じで、これは盗んで頂いて」
恵美加さん「なんか面白い。でもこれ、AKBとか知らない人が聴いたら全く分からない話ですよね」
濱野先生「アイドルに限らず、今の世の中どんな人もソーシャルメディアを使って宣伝していかないといけない時代なんで、こういう情報は役立つと思うんです」
恵美加さん「ということで、48グループを知らない人も活用して下さい!」
【濱野先生から告知】
濱野先生がご自身でアイドルグループを結成することになり、アイドルになりたい子を募集しています。詳細は濱野智史、アイドルで検索。
~まとめ~
Google+の実況やモバメなど、まさか社会学者の濱野先生にこんなお話を頂けるとは、思っていなかったです。すごい楽しかった! と恵美加さん。
ソーシャルメディアを使って、これからも頑張って行きたいと思います。皆さん、これからも応援、よろしくお願いします!
次回の放送は、3/20(木) 23時~
アディオス~♡
文責:上村 雅代