今、面白いと思う「エンターテイメント」で
私が作りたい「エンターテイメント」は
見直す時期が来ているのだと思っている。
過剰な演出→シンプルな演出
でも、伝わる情報は豊か・・・というもの。
それには、観客が持っている想像力を信じなきゃね。
例えば、
暗闇の舞台。衣擦れの音が上手からする。
遠慮がちな、ススっとした女性の足音。
ふんわりと香る、柔らかで温かい香。
ふっと。
足音が止まる。
誰かを待っている。だれだろう?
愛しい恋人と、人目を避けた逢瀬なのか。
だれかから逃げているのか。
それを想像させる。
客に委ねる、信頼する。
舞台は、
役者も演出も観客と作り上げるライブ空間。
空間の緊張と緩和の中で作り上げられる濃密な共同幻想を
積極的に楽しんでいこうとおもっている。
観客とともにつくりあげる 虚構。
きっと、物理的に見える以上の世界がつくれるはずだ。
そういう意味で、観客と舞台が『共犯関係』になる。
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Revoirは、エンターテイメント性のある舞台を作っています。
そのエンターテイメント性というのは、
平たく言うと、歌・踊り・物語性豊かな音楽。
それが、物語の中に可能性を押し広げるように自然に存在させること。
さらに、
テンポの良い演出と
色彩感豊かな照明。
私が持つ『世界感』を表現するために上記のような手法を使って
Revoirエンターテイメントは創られてきたんだけど
この方向性で拡大していく事で
舞台は面白くなっていくのだろうか?
そんな課題意識を、2007年辺りから持ち始めていた。
歌や踊り、そして演出上の仕掛けを豪華にしていくことでしか
Revoirエンターテイメントを拡大できないのであれば
それはもう舞台じゃない、ショーにしていくしか手はないかも、と思い始めた。
ショーは好きだけど
私がやりたい『物語』は、ショーではない。
うまく表現できていませんが
このまま拡大しても、なんかきっと面白く無い気がする。
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もっと観客と共犯関係を築きたい。
共犯。
うん、いい感じの言葉だ。
観客を揺さぶりたい。
Revoir SAF ~影猫堂~
準備中です。