さらわれたい女 (角川文庫)/歌野 晶午
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えーと

私の好きなモチーフとして

「誘拐」「嘘」「詐欺」「罠」「立場逆転」「複数視点による語り口」「二人一役(一人二役)」

「すれ違い」「絡みあう糸」「便利屋」「探偵」があります。

※江戸川乱歩が好きな理由もココ。


この歌野晶午の攫われたい女は

便利屋の元に、「私をさらってください」と狂言誘拐を依頼するところから始まる。

これだけで、もういい。

一気に読みました。


これを読みながら思ったのは

東野圭吾の「ゲームの名は誘拐」。

これも家出娘が、通りがかりのサラリーマンに「私を誘拐して」というところから始まる。


東野圭吾の作品のほうが

多少色っぽく、誘拐犯と女がその過程で恋に落ちる。


歌野さん特有の

どこかイイカゲンな、反骨精神溢れる男性主人公が

2転、3転する状況に果敢に立ち向かう姿は圧巻。

また歌野さん自身、読者に対するたくみな演出に長けており、心憎い!


芝居にしたら面白いだろうなーなんて思いながら完読。




誘拐。


なんでしょうか、私にとってはかなり魅力的。


誘拐、から始まる物語、書きたいですね。


ってか、描きますよ、わたし。