ずっと、ずっと見たかった。パラドックス定数を見に行きました。


小屋は、渋谷の南口を少しあるいたところにあるプレハブ風の倉庫。

キャパは70名弱。ひな壇にパイプ椅子をおいた客席です。

直ぐ裏は東横線の線路。数分おきに行き交う電車の音が、隠れ家的印象を強めます。


われわれの頭上には、中二階があります。

役者は、われわれの頭上の扉・・・アジトの出入り口の設定・・・から入り、頭上の中二階を歩いて階段をおり、舞台面に登場します。

カツカツカツ・・・という、プレハブ全体に響き渡る靴音。

バタン・・・と腹のそこまで響く扉の開封音が、怪しさを一層高めます。



怪人21面相。江崎グリコ事件であることはしっていました。

怪文文章の存在もしっていましたが、事件の詳細を知っているわけではなかったので、入り込むには少々時間がかかりました。

対話の緻密さ。

もっと事件を知っていたら楽しめたのでしょう。


私には知識がなさすぎた。


なので、途中退屈しちゃいました。スミマセン・・・・。


一緒にいった旦那様は、最近見に行った中では一番面白かったといっていました。珍しい。


私としては、

もう少しエンタメ性がほしいなぁって。

ワクワク感とか。


電車の効果音も、今じゃない!ってところで、ゴトンゴトン・・・となり、

一番後ろの席だったか、逆に耳障りにおもったり。


ただ、もう耳を塞ぎたい!と思うほどの怒鳴り声だったり、

相手を攻め立てるともなく追い詰めている冷たい言葉だったり、

何の関係も気持ちのつながりがない4人が、犯罪という共通利害で結びついている事の

危うさみたいなものを感じた。


会話劇。


今度ももう一回見に行こうかとおもいます。


帰りがけ。

もう渋谷はクリスマス一色です。

渋谷のマークシティ内に、岡本太郎の『明日の神話』のレプリカが設置されています。


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迫力・・・。

第五福竜丸の事件による被害を絵にしたというこの絵。

渋谷という町には、すこし刺激的です。