『アパッチ砦の攻防~戸惑いの日曜日~』東京ヴォードヴォルショウ
@池袋サンシャイン劇場
アパッチとりで 2回目の観劇。東京ヴォードヴィルショウ。
前回は紀伊国屋ホールで、『竜馬の妻と夫とその愛人』。観劇日誌はこちら

三谷幸喜の作品らしい、コメディ。豪華な邸宅にB作がぽつんとソファに座っている。しかしソワソワしているのは、実はその家がB作の家ではないからだ。本来の家の持ち主と、B作の家族と、B作の娘とその婚約者、その婚約者の親、ご近所まで巻き込んだ、シチュエーションコメディ。しかし、本来はシチュエーションコメディのはずだが、B作の演出が加わるとどうやら「コント」に成り下がってしまうのではないか。ちょっと残念。つまり、ウケを狙っているあざとい間が鼻につくということ。
コントがいけないわけではない。ただ私は2時間のドラマを見に来ているのであって、コントを見るためにお金を支払っているんじゃないんだ。

三谷の脚本であればあえて狙わずとも、微妙な間合いでその状況そのものがおかしくって、おもわずプって来るはずなんだけどなぁ。

客はかなり年配者が多く、芝居を観るというよりスッキリするために来るという感じで、客層は固定している感じがある。きっと東京ヴォードヴォルショウってそういう安心感と安定した面白さで長年人気なのだろうと思う。

もっと「芝居」が観たかった。すこしだけ残念な気持ちで家に帰りました。
西郷輝彦、いい役者だなぁ。