無頼組合『東京ゼロヒート』@新宿 シアターモリエール
客演してくれた役者の本拠地で、当劇団の役者が客演するというので足を運ぶ。なんといっても照明は高野さん、見るしかないよね!周りの友達からも「無頼はハードボイルドで面白い!」とすこぶる評判が高い。楽しみでいきました。
たぶん5年後くらいの近未来、日本。漫画「バナナフィッシュ」とかを彷彿させる感じ。アメリカのダウンタウン、銃撃戦、カーチェイス、殴り合い。どこか抜けきらない男達、マフィアの企み・・・。
シーン場面転換で、セットにパズルのように差し込んである長方形のブロックをレイアウトしたりもとにもどしたりを見せる演出。場面転換の明かりが暗い中でリズム良くこなすのは小屋入り後の稽古が大変だったのではないかと感じる。
後日役者に聞くと、15人くらいの役者の個性(バックグラウンド)を丁寧に描こうとするあまり、物語としても演出としても収集がつかなくなったとのこと。さもありなん。設定台詞が多くて、正直物語ラインが見えずらかったことは確かだ。
劇団員は客演にもかかわらず中心どころを抑えている。うーん、やっぱ違う演出家の元での演技をみるのはいろいろと発見があっていいな。