悲しい事件だとおもった。

秋田県の男児殺害事件。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060609-00000051-mai-soci
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豪憲君が靴を脱いでいる姿や、彩香ちゃんがかぶっていたのと同じ1年生の帽子を見て「彩香と似ているな。なぜほかの子供が元気なのに、うちの彩香がいないのか、切なくて苦しくて張り裂けそうだった。特に豪憲ちゃんが憎かった訳ではない」
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記事を読んでいて苦しかった。彼女の「なぜ」の問いかけに応える術をもっていない。同情の余地はない。人の命を奪った事実は変わりなく、彼女はその罪を背負っていくべきだ。同じくらいの悲しみを、男の子の親に与えたのですもの。

でも、苦しいよ。

願ったのは小さな幸せ。愛する娘とともに日々を過ごすこと。それをごくごく当たり前に享受していたのに、突然おそった不幸。張り裂けそうな胸の想い、突発的な、衝動。なぜ?の連続。

今回書いている作品は「日常に潜む狂気」「狂気と凶器の間」。答えの出ない問いかけ。悲しみは自分でしか乗り越えられないけど、立ち上がるには誰かの手が必要、だったんだよね。