午前11時ごろ家を出て野菜や、その他の買い物をして正午ごろ、文具店へ行った。
私:『小母さん、こんにちは。』
文具店の小母さん:『モモンちゃんこんにちわ。』
私:『ちょっと早いねんけど買い物をしてから来ましてん。』
文具店の小母さん:『もう直、お兄ちゃんも来ますやろから、麦茶を用意しときましょか。』と言って二階の住居に取りにいった。
入れ違いに、勉強の1番番長のが来ました。
勉強のお兄ちゃん:『一人?』
私:『(天井を指さして)小母さんは麦茶を取りに行ってくれてます。』
勉強のお兄ちゃん:『左様か。(文具店の小母さんの知り合いの)オッサンはもう一寸してから来るというてたから、もうしばらく待ったってな。』
私:『はーい。』
勉強のお兄ちゃん:『あんた、ホンマに上品になったなぁ。』
私:『そうですか?』
勉強のお兄ちゃん:『子どもの頃はオッサンみたいやったけどな。言う事まで。オッサンが話をするような大人顔負けの事を言うてたけどなぁ。喧嘩の一番が「あいつ(私)は会う度に(親戚の)オッサンと同じ事を言いよんねん。」と溢しとったんやで。』
私:『うん。言うてましたね。』
勉強のお兄ちゃん:『知っとったん?』
私:『はい。一番のお兄ちゃんは≪会う度に「足を洗え」と親戚のオッサンと同しことを言うねんやったら、もう一緒に遊ばへんぞ。≫と言うてましたねぇ。』
勉強のお兄ちゃん:『(笑いながら)ほんま?』
私:『はい。』
勉強のお兄ちゃん:『≪足を洗わへん。≫と言い続けてたのに4人とも足を洗うてんもんなぁ。』
私:『ねぇ。4人とも偉いねぇ。』
勉強のお兄ちゃん:『え・えーぇ? 全部、あんたが線路を敷いたんやで。』
私:『ええ????私は何にもしてませんよ。4人で決めたんでしょう?』
勉強のお兄ちゃん:『うん。一応、4人で決めてんけどなぁ。実質的には、あんたが皆の線路を敷いてたんやで。』
私:『“みんな”て、4人でしょう?』
勉強のお兄ちゃん:『いいや。4人だけと違うで。あんたは一匹狼でやってたから知らんやろうけど俺らの下には子分が何人もおったんや。その子等もあんたが敷いた線路を辿って生きてるねん。今現在もな。』
私:『嘘や~ん。私にそんな芸当なんかできへんで。』
勉強のお兄ちゃん:『そう思うてるのんは、あんただけや。あんたは自分の事を何も知らんからなぁ。』
私:『うん。何も知らん。』
と話をしているところに文具店の小母さんの知り合いの小父さんが来ました。
文具店の小母さんの知り合いの小父:『豪いすんまへんなぁ、赤鬼のオバハンがウロチョロしとったもんやさかい。』
文具店の小母さんが冷えた麦茶を持って二階住居へ続く階段を下りてきました。
文具店の小母さん:『大丈夫ですか?』と知り合いの小父に聞いた。
文具店の小母さんの知り合いの小父さん:『へぇ、へぇ、隙を見て抜けてきましたさかい。』
文具店の小母さん:『それは宜しゅうおました。』
勉強のお兄ちゃん:『これから取り掛からせてもらうねんけど、その前に約束してほしいことがあるねん。何にも聞かんと俺を信用して約束してくれるねんやったら此処に残って。約束できへんのやったら黙って帰ってください。』
私:『なんか裏の事情があるんやね。』
勉強のお兄ちゃん:『ある。』
私:『分かった。事が片付いたら全部、忘れる。』
勉強のお兄ちゃん:『忘れんかてええから、沈黙を守ってくれてたらええんよ。』
私:『そんでも人に事情を知られたら困る誰かが居るんやろ?』
勉強のお兄ちゃん:『おる。事情を他の誰かに知られたら、ある人の人生が壊れる。』
私:『それやったら、なおさら事が片付いたら全部忘れる。チョロッとでもしゃべったらあかんからね。全部忘れる。』
勉強のお兄ちゃん:『忘れんかて、25年・・・・できたら30年、沈黙を守ってくれたら、その人も影響圏外に逃がせるし、俺らも影響圏外に逃げられるねん。』
私:『うん。30年間、全部忘れます。30年を過ぎてから思い出します。忘れんかったら沈黙を守ることができませんからね。』
文具店の小母さんの知り合いの小父さん:『30年と言うたら、わたいも墓穴に入ってるやろうから、全部、墓穴に持っていきますわ。』
勉強のお兄ちゃん:『ありがとう。』と言って深く頭を下げ・・・・・『今から今日に至るまでの経緯を説明します。理由を説明をせんかったら何で30年の沈黙を守って貰わんとあかんのんかが分からへんからね。』