最近、昔のことを振り返ると、当時は気がつかなかったことや、
異なる解釈をしていたことに唖然
とすることがあります。
そういうこともちょっと聞いてくださいな。
20代前半のときに付き合っていた彼。
彼の家族がとても良い人たちで、付き合いが長くなるにつれ、
彼の実家で過ごすことも増えていきました。
彼のママや妹と一緒に食事の支度をしたり、延々とおしゃべりを続けたり、
同じ業界で働くパパと時には仕事の話もしたり。
そういう時間を過ごすことに、何の違和感も無理なところも感じられなかったんです。
そんなある日のこと。
つい話し込んで、帰るタイミングを逃してしまい、その日は泊めていただくことに。
客間にお布団の用意をしてもらい、お風呂にも入り、パジャマまでお借りして、
「おやすみなさ~い」
そして深夜。
客間のドアが開き、なんとなく人の気配を感じて目が覚めました。
一瞬彼かな?って思ったけどなかなか入ってこないし、違うみたい。
そのまま寝たふりをして様子を見ると・・・
なんと、入ってきたのは彼のママ。
そっと近寄り、乱れた上掛けをそぉ~っと直すと、来た時と同じように
静かに去っていったのでした・・・。
うわぁ、私が寝相が悪くて、お布団蹴飛ばして風邪をひく・・・なんて話してたから、
心配して見に来てくださったんだろう・・・。
やさしいなぁ・・・ありがたいなぁ・・・。
そんなほのぼのした気持ちになり、その彼と別れた後もず~っと、
やさしかった元彼のママの思い出は心の柔らかいところにしまわれていたのです。
でも、最近この話を思い出して・・・あ~違うぞ、と。
これは結構怖い話
なのでは?と。
息子の彼女が深夜、息子の部屋に「夜這い
」でもしてないかと確かめにきたのでは?と。
で、私がいることを確かめて安心してふと見ると、
お布団蹴飛ばしてるのに気づいて、直してくれたのでは?と。
最初はシビアな母の眼で。途中、やさしいおばさまの眼で。
私に注がれた彼女の視線は、そんなふうに変化したのではないのかな・・・。
思えば、自分も当時の彼女と同じくらいの年齢になり、
そんなに単純ではない「女
」というものがわかり始めて思うこと、なのでした。