とある出会い系のサイトで知り合い、2か月以上メール手紙のやり取りをし、

お互いの人となりがある程度わかったところで写真の交換。


送られてきた写真は申し分なく、私も彼の好きなタイプだったようで、

ためらいもなくデートの約束。


ありきたりな出会い。

それでも、軽くて聞こえのいい言葉を書き連ねたメールを何通か交換するうち、

少しずつ心の奥の方にしまいこんだ「本音」をお互いに吐き出すようになってた。


私鉄沿線の改札で待ち合わせ。


早くついてしまった私は、薔薇の香りのコロンを耳たぶと手首につけなおし、

汗の浮いた鼻の頭にパウダーを軽くはたいた。

鏡の中に映った顔は、年齢不詳の童顔の女。

淡いピンクのグロスをそっと塗りなおす。


肩までの髪をゆるく巻いて、体の線が程良く出るサマーニット、

ひざ丈の透ける布地を重ねたスカート。

白いパンプス。白いバッグ。


何年かぶりのときめき。


改札を抜けてくる背の高い細身のひと。

短い髪の毛。

長い手足。

濃いまゆ毛の下の優しそうな奥二重の目が、私を見つけて笑顔になった。



その瞬間、私は・・・恋に落ちたドキドキ


長い夏が始まる予感。


二年前の初夏のころ。


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管理職になって、一番ためらってるのは、部下との距離感について。


仲が良くても友人ではない、そして今や同僚でもない。

同年代の部下との付き合いが一番難しい・・・。


気楽にランチに誘えない・・・

ましてやアフター5のお誘いなんて・・・


上司というのは、ちょっとけむたい存在だった自分の記憶から、

同じように思われてるんじゃないかと、妙に遠慮してしまう自分がいます。


この間も、数人の部下が飲みに行く約束をしていて、

誘われないことをなんだかさびしく思ったり・・・。


自分の立ち位置が定まっていないせいなのですが、

ほんとに難しい・・・。

振り返ると、いつも「ここではないどこか」「この人ではない誰か」を探していたように思います。


恋人がいても、しばらく経つと「終わり」のことを考えるようになってた。

どんなに好きだと思う相手でも、最後はいつも新しい恋人が傍らにいて、古い恋を押し出すように

けじめのない恋の終わりを繰り返してた。


・・・もう、そういうの、終わりにしたかった。

だから、今の主人と結婚した。


もう、「終わり」のことは考えなくていいのだと思った。

でも、やっぱり考えてしまった。



年下の彼と過ごすとき、過去のことも未来のことも考えない。

そして終わりのことも考えない。


抱き合いながら、とぎれとぎれの言葉を交わしながら、

落ちていくのか、登っていくのかわからない時間が、


すべて。




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