「マンケ」とはフランス語で「失敗
」という意味で、19世紀はじめに、フェリクスというパティシエが、新人さん
が作ったできそこないのメレンゲを、何とか捨てないようにと、ラム酒
やら溶かしバター
やらを入れて焼いてみたのが始まりだったとか。
20世紀初頭にオーギュスト・エスコフィエが書いたフランス料理のバイブル「料理の手引き」にも、ガトー・マンケのレシピが掲載されており、このレシピがすばらしくおいしいので、オーボン・ヴュータンでもこの配合のまま作っているんだって![]()
写真を見れば、これまた愛想のないつるんとしたプレーンな焼き菓子に粉糖がかかっているだけ
見た目通り、粉や卵、バター、砂糖を使ったシンプルなお菓子らしいです。いいですねえ
こういうお菓子、大好き![]()
それにしても、エスコフィエがレシピを作って以来、100年以上経った今でも河田さんを魅了している「失敗」という名のとってもシンプルなお菓子・・・・・・いったいどんな味がするのかな?
ということで、作ってみました![]()
マンケ型がなかったから、形はフツーのジェノワーズで失礼
でも、生地そのものに、ジョノワーズにはない、独特なオーラがあります
カットしてみます
食べてみると、卵と粉の香りが、とても繊細で上品。甘さもほどよく、スーッと消えていく感じです。ふんわりとしながらも、コシのあるしっかりした生地で、食感も私好み
これは作って正解
180度40分とけっこう長時間焼くのですが、20分もすると全体がこんがりと色づいてきます。「こんなに焼いちゃって大丈夫?」と思わず心配になっちゃいますが、オーボン・ヴュータンとエスコフィエの味にするためにも、本通りに作ろうとひたすら我慢
さすがに最後の5分はアルミかけましたけどね。だって真ん中が黒くなっちゃったんだもの![]()
でも、ガトー・マンケは買って食べたことがないので、イマイチ自分が作ったものが正しいのかどうか、判断がつきません
マンケ型で焼いた方が、外側に生地が逃げていくから、もっと軽い感じになるのかな?
今度、オーボン・ヴュータンで買ってみよう

