100年前のレシピで作る「ガトー・マンケ」 | フライング ビスケット Flying Biscuits

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ビスケットやマフィンをはじめ、ざっくりとした焼菓子作りの備忘録的ベーキングコラムです。
じわじわっとゆっくり心に響くような毎日食べたいやさしい味、もらった人が笑顔になれる夢のあるお菓子ギフト作りを目指し、今日も特訓中★

オーボン・ヴュータンの河田さんの本を見ていて、ちょっと気になるお菓子を見つけましたニコニコ それが、「ガトー・マンケ」。

「マンケ」とはフランス語で「失敗acha-*」という意味で、19世紀はじめに、フェリクスというパティシエが、新人さん初心者マークが作ったできそこないのメレンゲを、何とか捨てないようにと、ラム酒ワインやら溶かしバターバターやらを入れて焼いてみたのが始まりだったとか。


20世紀初頭にオーギュスト・エスコフィエが書いたフランス料理のバイブル「料理の手引き」にも、ガトー・マンケのレシピが掲載されており、このレシピがすばらしくおいしいので、オーボン・ヴュータンでもこの配合のまま作っているんだってビックリマーク


写真を見れば、これまた愛想のないつるんとしたプレーンな焼き菓子に粉糖がかかっているだけパンダ見た目通り、粉や卵、バター、砂糖を使ったシンプルなお菓子らしいです。いいですねえキラキラこういうお菓子、大好きアップ


それにしても、エスコフィエがレシピを作って以来、100年以上経った今でも河田さんを魅了している「失敗」という名のとってもシンプルなお菓子・・・・・・いったいどんな味がするのかな?


ということで、作ってみました音譜

フライング ビスケット Flying Biscuits☆彡


マンケ型がなかったから、形はフツーのジェノワーズで失礼あせる

でも、生地そのものに、ジョノワーズにはない、独特なオーラがあります美輪明宏

*ちなみにマンケ型で焼くと、上面が少し小さく、下にむかって広がっていく形になります。プリンみたいな形ですね。

カットしてみます刀


フライング ビスケット Flying Biscuits☆彡
生地の状態もよさそう合格
きめ細やかで、しっとりしています。


食べてみると、卵と粉の香りが、とても繊細で上品。甘さもほどよく、スーッと消えていく感じです。ふんわりとしながらも、コシのあるしっかりした生地で、食感も私好みラブラブこれは作って正解合格


180度40分とけっこう長時間焼くのですが、20分もすると全体がこんがりと色づいてきます。「こんなに焼いちゃって大丈夫?」と思わず心配になっちゃいますが、オーボン・ヴュータンとエスコフィエの味にするためにも、本通りに作ろうとひたすら我慢お坊さんさすがに最後の5分はアルミかけましたけどね。だって真ん中が黒くなっちゃったんだもの汗


でも、ガトー・マンケは買って食べたことがないので、イマイチ自分が作ったものが正しいのかどうか、判断がつきませんあせるマンケ型で焼いた方が、外側に生地が逃げていくから、もっと軽い感じになるのかな?


今度、オーボン・ヴュータンで買ってみようニコニコ