9年前の夏に入る少し前、仕事の進捗でチームリーダから発表があった。
『来月、新しい人が入る。関連からの異動だ。』

そんなことも忘れていたある日、
ヨレヨレのスーツを着たヒョロっと背の高い少し前かがみに歩く
見たことのない男性が入ってきた。

視界の端で確認した瞬間、『あっ。すっげータイプだ!』と直感した。


その時のちえには4年くらい付き合っていた彼がいたので、
タイプだからどーしよーとかそういうことは少しも考え付かなかった。
それに、その男性にも長年お付き合いしていた彼女がいることが分かり、
ちえの心の波はあっという間に消えていきました。

何より、たくさんの仲間がいたので仕事が楽しくて仕方の無い時でした。

でも不思議な事に、記憶力が全く無いちえの脳みそには、(爆)
事務所に入ってきたこの光景がいつでもリアルに再現できるようになっている。
9年も経ったというのに…。

あの日のほんの一瞬の出来事を、
一生、忘れない、忘れられないで生きていくんだろうなぁ