ラジオ英会話■英語のお悩み解決!夏休みスペシャル
⚠️Spoiler Alert⚠️
夏休みスペシャルに関するこれらの記事は、『ラジオ英会話★英語のお悩み解決!夏休みスペシャル』を質問ごとに区切って、先生方の発言を書き起こしたものです。
この番組は、明日再放送があり、「らじるらじる」でも聴くことができます。
放送の方が、文字では伝わらない大西先生やいとうあさこさん、デイビットさんの🔥熱量🔥を感じていただけます。
まだ聴いておられない方は、ぜひ放送を聞いてみてください!
(なお、書き起こしは、「一字一句」というわけではありません。「はい」とか「そのー」など、内容に必要ないと思うものは私の独断と偏見でカットしています。でも、明らかに「そこは違うのでは?」という部分は、いつものようにご指摘いただけたら有難いです)
それでは、今回は、3つめの質問が始まる場面からです。
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大西先生☞ O
いとうあさこさん☞ A
David さん☞ D
(会話での太字や色付けは私が勝手に施したものです)
A:はい。次のお悩み。大阪府にお住いのラジオネーム、ワラビーさんからです。
【 something と anything の使い分けについて。something は肯定文、anything は疑問・否定文と習ったように思いますが、something が疑問文で使われているときを見かけます。違いを教えてください】
O:こーれーねー。疑問文、否定文では any、肯定文では some を使うっていうですね。つまり、あたかもですね、同じ単語が、疑問文・否定文で出てくるときには any になって、肯定文のときには some になるっていうですね、そうしたその深い誤解が、ずっと長い間あったんですね。
A:確かに。
O:はい。まぁそういう覚え方っていうのはですね、便利ではありますけれども、やっぱりですね、2つは全く違う2つの単語と考えていただいて構わないんですね。
A:うーん。
O:たとえばね、
I don't like some of your friends.
「あなたの友達の中の何人かが好きではありません」
っていうのと、
I don't like any of your friends.
「あなたの友達の any が好きではありません」
って言ったときは、意味は全然違うわけですよ。
some of your friends って言ったときには、たとえば5人友達がいたら、たぶん3人くらいですかね。
A:2,3人?
D:だいたいそんな感じ。
O:2、3人嫌いなの。
A:まぁまぁ多いですけどね、5人…
O:で、any of your friends、
I don't like any of your friends.
って言ったら、5人いたら、もう全滅なのね。
D:Yeah, I don't like any; this one, or this one, or this one, or this one, or this one, any of your friends. Pick one. I don't like them.
O:つまり some と any が同じ環境で出てきて、なおかつ意味が違うというわけで、この2つっていうのは、全く違う単語だっていうのがわかりますよね?
A:ほんとだ。
O:はい。some というのはですね、基本的に「ある」ということなんです。量もわからない、数もわからないものがぼやーっって認識されているんです。もわーっと。
だから、somebody っていうのは「誰か」ということですよね。誰かわかんないですよね。
「だれか~」っていうですね。じゃあ、私のあとに続いていきましょう、あさこさん。
「だれか~」
A:「だれか~」
O:すばらしいですね。はい。それがですね、some です。
any というのはですね、「どれを取ってもいいですよ」ということです。フリーチョイスというわけですね。
どれを取っても、何でも、どれでも。これが any の持っている意味合いなんですね。
ですから anybody は「誰だって」「誰でも」という意味になるということです。
A:はぁ、確かに。そっか。sometime と anytime は違いますもんね?
O:sometime は「いつか~」
A:「いつか~」だけど。anytime は「いつでも~」ですもんね。
O:anytime は「いつでも~」ですよね。
A:あ、ほんとだ。
O:はい。きれいに違うっていうことなんですね。
たとえば、そうですね、
Have you heard anything from her?
「彼女から最近何か聞いてる?」
という文があるわけなんですが、
Have you heard anything from her?
と
Have you heard something from her?
この2つの文、ちょっとデイビットさんに較べてみていただきましょうか。
D:Oh, so "Have you heard anything from her?" It's a very open question. Any information is OK. It's big open ears. Anything.
(下線部はよく聞き取れない部分)
But "Have you heard something?" means I have this idea. Maybe she said something. Maybe she said this thing. It's a little ハテナ box in my mind.
So I have an idea. So I ask "Have you heard something?"
O:ほら。このね、語感のポイントは、見えてるの。
something を使うとき、僕たちは「えー、何かあるんじゃない?何か××××」みたいなことを。
A:「あんだろう?あんだろう?」
O:見えてるんですよ。
A:anything になるともっと…
O:もっと「なんでも教えて」って。「何でもいいから連絡あった?」
A:「何なの~?」
O:フルオープンな感じですよね。
A:わぁ、ほんとだ。
O:はい。やっぱりですね、ある程度英語力が、付いてきたときには、2つは明確に分けていただきたいというのが、ここでのアドバイスですかね。
A:はい。いや、ほんとに文法って、その、言葉のニュアンスだったり、雰囲気もそれぞれ持ってるし、何か楽しくてわかりやすいですね。
O:そうなんですよ。実は文法というのは、言葉の最も基礎の基礎なんですよ。
どんな気持ちでこの言葉が生まれて、この文が生まれてるのかっていうことを、しっかりと、明確に述べてくれる。そうしたその、絶対の基礎なんですね。
ですから、実際にしっかりと文法の礎を作っていただきたいっていうのが、私の願いだったりします。はい。
A:今日のここだけで、だいぶ気が楽になりました。
O:楽になりました?ありがとうございます。
A:楽しくなりました。
今日のまとめは以上です。
後半はまた明日に^^
See you tomorrow!