「ラジオ英会話」テキストの連載モノをざっくり振り返ってみるシリーズです
名著への招待
Invitation to the classic books
【今月の作品】
『ねじの回転』
~ The Turn of the Screw ~
ヘンリー・ジェイムズ
Henry James (1843 - 1916)
◆後編◆この恐怖譚の作者はだれか?
鴻巣先生がこの小説について「じつは語りが幾重にも層を成しているのです」と指摘されているのを読んで、もう一度読み返してみたんですよ
先生も(ややこしい)と書いておられるように、「3人の話者が混然一体となって」いて、それは誰の解釈なのか?を考え出すと確かにややこしい!
私の場合、全く深く考えることなく読み進めるわけだけど、そのややこしさからは逃れようもなく
「実際は何が起こったのか」
「あの時あの登場人物は何を考えていたのか」
「彼らにはそれぞれ何がどのように見えていたのか」
たくさんの「?」が積み重なります
読む側の憶測や想像をかき立たせる作品ですね
英語版は Projict Gutenberg で読むことができます
Chris's Ramblings
今月のタイトルは
BON VOYAGE!
ボン・ボヤージュ!
今月もクリスさんの「よもやま話」からクイズ出します!
( )に h から始まる単語を入れてみてください
❶クリスさんがオーストラリアでの仕事を辞めて世界を旅してまわると決めたとき、周囲から旅に関する「デメリットやわずらわしさや危険」などを指摘されたことについて
They pointed out all the disadvantages, (h⋆⋆⋆⋆⋆⋆), and even dangers of traveling to certain countries.
❷travel の語源について
It actually comes from the Old French word 'travail,' meaning '(h⋆⋆⋆) work.'
❸タイでは、足を仏像に向けて座るのが不敬の極みだと知らなかったという話で
I didn't know that it was the (h⋆⋆⋆⋆⋆) of disrespect to sit with your feet, an unclean part of the body, pointing at a Buddha statue.
みなさん、それぞれ h から始まる単語、入りました?
では答えです☟
❶ hassles
❷ hard
❸ height
来月号でもクリスさんにお会いできることを楽しみにして
Bon Voyage!
英単語は語源でニャンとかなる!
第24回 辞書の読み方②
前回の①では、角掛先生がふだん読んでおられる辞書を4つ紹介してくださいました
今回は、先生が「辞書の読み方について、伝えておきたいこと」を書いておられ、その1つが
辞書によって語源の説明が少し違うことがあるということ
辞書にもそれぞれ個性がありますしね
先生は「まあ、辞書をつくる研究者でないのならだいたいの理解でいいのではないかな」と「ねこさん」に語らせておられました
想像するに、この連載でも、そういう辞書間の「ゆれ」のはざまで、各単語の語源をいかに程よく説明するのか、毎回苦労しておられたのではないでしょうか
でもそのおかげで、毎回語源について楽しく学べていました
この連載も今回が最終回だなんて😿
原作の角掛拓未先生と漫画の松本麻希さん、語源に関するたくさんの学びをありがとうございました!
英語で読む武将列伝
今月号は「小早川秀秋」の巻
最も印象に残ったのは、関ヶ原の戦いに関する次の文
Then at a crucial moment, he attacked his supposed ally Otani Yoshitsugu, and this switching of allegiances ensured Ieyasu's victory.
清涼院先生の訳
そして決定的な局面において、秀秋は同盟者であるはずの大谷吉継に攻めかかり、彼の寝返りが家康の勝利を確実なものにしました。
この回全体を読んでの秀秋に対する私の印象は「裏切者」
夫に言わせれば「優柔不断」
そして夫は続けて「この時代、裏切りはよくあること。だけど秀秋も小早川家をどうにかして守り続けたいと必死だったんだよね」
なるほど🤔
毎回、歴史好きの夫に「この人知ってる?」と問いかけながら読み進めた「英語で読む 戦国武将列伝」
英語だけでなく、日本の歴史も学べたこの連載も終了だそうです
初期の連載分は読んでいないので、書籍化されたら絶対に買います!!!
ながめる英語図鑑
3月は【動物園をながめる】
●動物園の飼育係 zookeeper
●(柵などで)囲われた場所 enclosure
「おり」「かご」は cage
(リンク先は発音確認用)
●ラクダ camel
●キリン giraffe
●サイ rhino [rhinoceros]
●オオカミ wolf (pl. wolves)
wolves /wʊlvz/
●ハゲワシ vulture
●ナマケモノ sloth
●カモノハシ platypus
●シロクマ polar bear
クオータリー連載3
大人のためのフォニックス入門
松香洋子先生
第4回は「フォニックスルールが当てはまらない音」がテーマでした
書き記しておきたいと思ったのは次の部分:
日本人は複数形の存在に意義を感じないので、接尾辞をつけるのが苦手ですし、ネイティブスピーカーでも三単現の s は習得が難しく、過去形の発音を上手にできない人も多いです。しかし、これらを「ビシッ」と押さえると、皆さんの英語は格段に上手に聞こえます。ほとんど聞こえないような小さな音でも、接尾辞の発音によって「間」が違ってくるのです。
発音カンペキ!を目指してはいませんが、発音の改善は常に意識して、少しずつでも精度が増していくように練習を続けようと思います
2024年度の連載
4月号の連載はまだ読んでいませんが
名著への招待
Chris's Ramblings
ながめる英語図鑑
が続投
それと、濱崎先生の「マジで」が特別編として載っていましたね
ほかにも「クオータリー連載」などが入ってくるかもしれません
それも楽しみにしておきます
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!