今日は、とても心に残る講演を聴いたので、書き残しておきたいと思う。
私が今学期履修している心理学の授業に、今日は突然隣の大学からゲストスピーカーがやってきました。
彼は現在、生物学のPh.Dを取得中の大学院生とのこと。何やらてんとう虫のセックスについて研究しているらしい・・・。
だから動物の生態についての講義なのかな?と思っていたら、
お題はトランスジェンダーや性同一性障害に関してのレクチャーでした。
いわゆる【LGBT】(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの総称)と呼ばれる人達が抱える問題や、
遺伝子の影響で生物学的にジェンダーに影響が出てしまう例などを、
たくさんの画像を使って説明してくれました。
男か女か判断しずらい容姿の人物の写真を見せて、「何をヒントに判断する?」と問いかけられたり。
私達が普段無意識に行ってしまっている偏った物も見方を、指摘してくれました。
そして、一通り説明が終わった後に、"QUIZ"と書かれたスライドが。
そこには、またもや判断がつきにくい若者の写真が・・・長い髪とドレスは女の子なんだけど、なんだか顔が男っぽい・・・むむむーー・・・
と、思っていた時に、彼が一言。
"This is me in 1999." (これは1999年当時の僕です。)
ヽ((◎д◎ ))ゝ
そうなのです。なんと彼こそが、性同一性障害で苦しんできた方だったのです。
普通にヒゲも生えてるし、体型は男っぽいし、声も低いから、全然気付かなかったー!!!!
生物学的には女性として生まれてきたが、8歳頃から違和感を抱くようになったらしい。
不運なことに、信仰深いキリスト教徒の家庭に生まれてしまったため、両親には受け入れてもらえず、
教会に行く度に理解しがたい話をたくさん聞かされてきたそう。
成長するにつれて男っぽくなっていく『娘』に怯えた父親は、教会にエクソシストを頼んで儀式まで行ったらしいです・・・。
その後、自分が他の人とは違うことをはっきり自覚し、家を出た後はレズビアンとして女性とお付き合いしたそう。
さらに時間が経って自立した頃に、遂に性転換手術。どうしても自分の胸や女性らしい体つきを見ることが出来なかったらしい。
そして、男として認定を受けた後、女性と結婚。
が、しかし、その女性とは離婚。
今は、不思議なことに、男性の彼氏がいるそうです。男同士で今度はゲイになるんだろうけど・・・でも、生まれ持った体は女だから、それもまた違う…?みたいな、とってもややこしい状況。
彼は『LGBTという単純な枠組みだけでは分類出来ないケースもあることを理解してほしい』というメッセージを伝えるために、多くの講演を行っているようです。
色んな性のアイデンティティーが混在するアメリカですが、私も彼のようなケースを聞いたのは初めてでした。どう考えを巡らしても何に当てはまるのか分からない。
すごく難しい問題なのに、彼はすごくラフに、オープンに話してくれました。
きっと色々なことを乗り越えてきたからこそ、今ああやって堂々と自分の事について人前で話せるんだろうなーと感心した。
どんな質問にもフランクに答えてくれていたので、クラスメートも鋭い質問を真剣に投げかけていました。
アメリカでは、タブーになりがちな話題もこんな風にオープンに話せる。
この国の好きなポイントの1つです。
基本的に何でもありの風土があるから、open-mindedな人が多いんだよね。(もちろん例外もあり。)
日本もだいぶリベラルにはなってきたけど、やっぱりダイバーシティーは欠けるから、ここまで問題意識を持つ事は少ない気がします。
私だって、ずっと日本に住んでいたら、LGBTの話題に触れることさえなかったかもしれないし、
偏見だらけの考え方をしてしまっていたかもしれません。
でも、今はかなり視野が広がってきたかな。当たり前だと言われていることを、当たり前だと考えないようになった。
留学して得た1番大きな物は、この視野と心の広さかもしれません。
ふぅー。書き残せて良かった。
こうやって頭の中に溜まっている何かを発信するのってスッキリして良い。
もっとたくさんの方に読んで、吸収して、考えてもらいたいな。
少しでも読者さんが増えるように、更新頑張ります!!!
では、おやすみなさーい☆
ASUKA