今回はこちら。
- 死亡フラグが立ちました! (宝島社文庫) (宝島社文庫 C な 5-1)/宝島社
- ¥580
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以前からタイトルは気になっていたものの、読んでいなかった1冊。だって、タイトルだけでもそこはかとなく漂うB級感は一級品なんですもの。(B級感が一級は変かな?)
だいたい、表紙の惹句が「凶器は…バナナの皮」ですからねぇ。
なぜ読もうと思い立ったかと言えば、「殺人鬼カエル男」の解説で絶賛されていたから。「ご都合主義」と言ってしまえばそれまでのところを、犯人はそのご都合主義を演出している、という設定で話が進む。
正直、途中で真犯人が誰なのかは想像が付くのだけれど、そこはミステリーとしてのズル(読み手が推理出来ない人物)にはしていないところが立派。
ひたすら漂うB級感は最後まで消えないのに、きちんとしたミステリー。何とも不思議な1冊でした。