読了3「死亡フラグが立ちました!」 | 何飲む?が何読む?に聞こえたら活字中毒

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読んだ本の感想を中心に書いていきます。

あくまでも個人的読書記録としてのブログ。

 今回はこちら。

死亡フラグが立ちました! (宝島社文庫) (宝島社文庫 C な 5-1)/宝島社
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 以前からタイトルは気になっていたものの、読んでいなかった1冊。だって、タイトルだけでもそこはかとなく漂うB級感は一級品なんですもの。(B級感が一級は変かな?)


 だいたい、表紙の惹句が「凶器は…バナナの皮」ですからねぇ。


 なぜ読もうと思い立ったかと言えば、「殺人鬼カエル男」の解説で絶賛されていたから。「ご都合主義」と言ってしまえばそれまでのところを、犯人はそのご都合主義を演出している、という設定で話が進む。


 正直、途中で真犯人が誰なのかは想像が付くのだけれど、そこはミステリーとしてのズル(読み手が推理出来ない人物)にはしていないところが立派。


 ひたすら漂うB級感は最後まで消えないのに、きちんとしたミステリー。何とも不思議な1冊でした。