僕は基本的に朝と昼と夜の3回、コンビニに行くのですが昨日の昼のコンビニで事件が起きました。

いつも通りコンビニに行きカフェを手に取り、レジで「ラーク一個」と伝えます。

店員さんももはや毎日見る顔なので僕が「ラー…」くらいの時点で既にラークを取ってくれています。プロです。


そしてお会計。





『財布がねぇっっっ』

いや落ち着け。

そんな訳ない。落ち着けばあるはずだ。

僕はデニムのバックポケットから財布が入るはずの無いシャツの胸ポケットまで念入りに探しました。

見つかりません。


僕は既に若干のパニックとお昼時で混雑し始めた店内であたふたします。

いや落ち着け。冷静に対処するんだ。と言い聞かせ店員さんに伝えました。


『ちょっと財布忘れちゃったんで持ってきます。置いといて下さい。』


ふぅ。大人だな。とりあえずはコンビニを出て冷静に立て直します。

まず職場に戻り財布捜索を始めました。パターン的にはデスクの上に放置してある事が多いのでデスクから。見つかりません。

次にロッカー。一応、個人ロッカーはあるのですが使った事が無いのであるはずありません。

でも人間は不思議な物で何故か探します。あるはずなんてないのに頭で分かってても探します。

もちろん見つかりません。

これは本当に落としたのか?と不安がよぎり今度はコンビニまでの道筋を足元を見ながら真剣に歩きます。きっとあるはずだ、あるに決まってると念じながら歩いていたらコンビニに着きました。残念賞。


ここでコンビニの前でレジの店員さんと目が合うとゆう失態をおかしてしまいます。


『ちょっと財布忘れちゃったんで持ってきます。置いといて下さい。』

大人な対処をしたはずなのに店の前をウロついているピンクヘアの変な奴。しかも生意気にくわえタバコです。


店員さんの『早く来いよ。たかが500円の買い物でよー。何してんだよクソピンク野郎が。』と思われてしまっているのが痛い程分かります。

申し訳ない気持ちを持ちながら足早に職場に戻ります。小走りで戻った為、息を少し切らしながら僕はこう言いました。


『500円貸してくんねー?』


なんと格好悪い事でしょうか。息を切らしたピンクマンが500円貸せと。もはや同じ職場なので恥もなかったですが借りて速攻で戻り商品を受け取りました。

取り敢えずはクリアですが財布を無くしたショックを改めて実感し始めました。


僕は暗い表情でトボトボと職場に戻り、『500円は近いうちに返すわー』と弱った声で言いました。そのまま屋上までトボトボと歩き、喫煙所でタバコに火をつけました。

『ふぅ。マジどうすっぺよ。財布無いと金おろせねーしスイカもねーんだから帰れねーじゃん。もはや仕事どころじゃねーな。どうすっかなー』

と完全にマイナス思考に陥り、せめて借りた500円で買ったカフェの封を開け、ゴクっと一口。

『僕が落ち込んでいてもお前はなんて甘い奴なんだよ。泣けてくるぜ。俺もお前みたいなスウィートな奴になれるかな?』とカフェに話しかけるまでになっている変態ピンクマン。


そしてカフェを定位置の棚の上に置いたときでした。


『!!?』


そう。そこに財布はいましたあっさりと。


さぁ仕事しよ。