
3回に及んで、お届けしてきました自虐ネタ運転編もいよいよラストになります。
喉元過ぎれば熱さ忘れる的に、あんなにコンプレックスだった運転も数カ月かけて克服した、ある日~
仕事を終えての帰宅途中。羽後町のとある道路を走行中 前方に大型トラックがノロノロ走っていた。車体後面に浮世絵を描いているトラックだった。
あまりの遅さに苛立ち追い越した。
すると、また同じような大型トラックがもう1台 これまたノロノロ運転で走っている。道路が狭かったため、なかなか追い越しが出来ず しばらく そのトラックの後ろを走っていた~
本当 ノロノロ運転だった。
するとトラックが左折をしてくれた。
俺と同じ 湯沢市方面に向かっているなら
直進の道路が、より狭くなるため本道へ左折して十メートル弱の橋を渡り、すぐ右折するはず。
その場所は、護岸された小規模な川を挟んで平行に道路がある。
これはラッキー!と思い、俺は直進で狭い道路を走り~その大型トラックの頭はねをするつもりだった。
距離は、たぶん70~80メートル位だったと思う~VTECエンジンヨロシク!スピードを上げ直進して、左折して本道への合流で一瞬停止して左を見る。トラックのライトが思いのほか近いと感じたが、充分な距離だと判断して前に出た。
けたたましいクラクションが鳴る!!
ズーーート鳴らしてる。
あり得ない。
直ぐ後ろに迫っている。
パッシングとクラクションは、ズーーート続いている。
あり得ない。
何が?あり得ないか。
安全な距離で、進み出たはずだ。いや百歩譲って車間距離が少し足りなかったとしても、このリアクションは、あり得ない!
現実問題 あんなにノロノロ運転していたトラックが何故?あんなに早く近づいてきた?
あまりのしつこさに
ハザードを点けて、窓を開け 手で後ろのトラックに「 ゴメン、ゴメン」みたいな感じのジェスチャーを送るがクラクションは、止まらない!
すると~トラックが急にスピードを上げ俺の車を追い越した刹那 今度は蛇行運転で俺の車を阻む。
理不尽な感じが頭を過ぎりながらも車を停車させた。
窓は、開いている。
窓は、開いている。
トラックから飛び出した人間が迫ってくる。
がに股で迫ってくる。
「 オォラ~!! ウォー!」
窓は開いている。
ドア越しに
胸ぐらを捕まえて、直ぐさま拳が飛んできた!
「 急ブレーキかけて、積み荷全部崩れたしゃー!!」
「弁償しろ!!」
あまりの迫力と過去に遭遇したことない人種との対面で理不尽さを感じながらも「俺が悪かったのか?」と少し不安が頭をかすめる。左を一瞬見た時のトラックのライトの光が、どれ位の距離 離れていたかも曖昧になってきた。それどころか、つい数分前の出来事が遠い昔の記憶のような錯覚さえ芽生える。
「 おぅー」
もう一人だれか来た。
最初に追い越しをしたトラックの男だった。少し 状況が好転すると一瞬思ったが、変わらなかった。
むしろ悪くなった(T_T)
「 積み荷 弁償しろ!!」
「 警察でも何処にでもいくぞ!コラ!」
地獄のような、状況の中 消えかけていた何か妙な理不尽さがまた大きくなっていた。
当初 ノロノロ運転だったトラックが直ぐ迫っていた矛盾。
ライトの光が、頭ハネした前後離れるどころか、近づいてきた矛盾。ブレーキ音など聞こえなかった。
積み荷の状況など見てもいない事実。それなのに積み荷が崩れたという難癖。
普通なら、「ぶつかる寸前だった!どうしてくれる!」などの文句から言うはず。
何より、事の成り行きを知らないはずの俺が最初に追い越しをしたトラックの運転手が全てを把握していたこと。当然無線は、ついているだろうが、そんなやり取りをする余裕などなかったはずだ。
何より不自然なノロノロ運転が全ての布石に思えた。
間違いない、仕組まれたワナだと。
そう思いながらも、不利な状況は続いていた、、、
「 酒 臭いですね ?」
「 なに?!」
もう一発 拳が来た。
2発目も痛くは無かった。
実際 飲んでいたのだろう、酒臭かった。
少し怯んだように見えた。
「 これで、済んで良かったと思えよ!!」
どこかで聞いた捨てゼリフが聞こえた。
そして
そのセリフの前に
人生初の土下座をさせられた(爆)
そして
ようやく解放された。
俺にとっては
それまで、間違った事をしていなければ何処までも強く出れると思っていた考えが、揺らいだ事件だった。
後日談
その後、数日間 帰宅途中 何度か、その
大型トラックペアに遭遇した。
他県ナンバーのトラック。
後で分かった事だが、とある公共工事の仕事で他県から来た業者だった。
それから数年後~
あの道路。道路拡張の工場があって、頭ハネ道路の方が広くなり本線になった。
もう あのトラックも現れない。

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