今日の朝日新聞の朝刊の一面には、昨年全国の小学5年生と中学2年生を対象に行われた「全国体力調査」の結果が載っていました。
ここ数日はオバマさんの話題ばかりだったので、この話題が全国紙の一面を飾るというのは意外な感じもしました。
しかし、内容をよく読んでみると現代の子供たちの置かれている状況が浮き彫りになっています。
正式名は「全国体力・運動能力・運動習慣調査」で、1964年から文部省(現文部科学省)が全国の小中学生を対象に抽出調査として実施してきたものです。昨年は、その対象を小5と中2の全員に広げました。今回は全国の国公立の小・中学の7割が参加したとされています。
「運動能力」と「体力」に関してはこうしたデータで結論を出すのは早計だと思います。たとえば、50M走で、23年前の記録と比べることにそれほど意味があるとは思えません。それは、ハンドボール投げも握力や上体起こしの結果も同じです。
しかし、今回の調査結果で、我々おとなが考えなければいけないのは、「運動習慣」に関してです。朝日新聞がこの記事を一面にもってきたのも、現代の子供たちの「運動習慣」にあらためて、ショックを受けたからではないでしょうか。
『体育の授業、徒歩自転車による通学などを除いた1週間の運動時間を調べると、「0から60分未満」が小5女子で約23%、中2女子は約31%に及ぶ。男子も小中で一割前後。』
「1週間に1時間未満」ということは、毎日運動らしい運動は何もしないということです。
それでは、その「全く運動をしない」子供たちに尻を叩いて運動させるようにすればいいのでしょうか。
そもそも何故子供は運動をしなければいけないのでしょうか。
「遊んでないで、勉強しなさい。」
親はそう子供を叱りました。
「じっとしてないで、外で遊んできな。」
昔はそう言う親も結構いました。
今は、中学受験をするなら、塾にも行って、尚且つ、男子なら、サッカークラブかリトルリーグです。
ところが、女子は、中学受験するなら、塾だけになってしまいます。
その結果が、女子の『運動習慣』に顕われています。
「骨の健康」についてはここでも何度か取上げてきました。骨だけではなく、身体を健康に保つためには、病気にならない、病気に罹りにくい、病気になっても治りが早い身体を作っておく必要があります。
そしてその『骨』の健康を表わす『骨量』や『骨密度』といったものは、ある程度の年齢になるとそれ以上増やすことはできません。
人にもよりますが、概ね20歳前後で、その人の骨量や骨密度は決まってしまいます。つまり、20歳前後までは、できるだけ骨量や骨密度を上げるためによいことはやるべきなのです。
「骨の健康」は身体全体の健康にももちろん関係しています。『骨の健康』によいことは、身体の健康にもいいのです。
「骨」はそのほとんどがカルシウムです。できるだけカルシウムを含んだものを食べる。カルシウムが吸収しやすい、ビタミンDなどが含まれた食品の摂取を心掛ける。
そして何よりも必要なのが、『骨』への刺激を含めた、『適度な運動』です。運動そのものが、身体に対する刺激です。
入院した経験がある方はわかると思いますが、2-3日でも寝たきりになると、すぐに筋肉が落ちて身体が衰えた感じになります。
『骨の健康』だけでなく、身体を作っている20歳ぐらいまでは、好むと好まざるとに拘わらず、『適度な運動』は必須なことなのです。
体力や運動能力はもちろん人によって違います。50Mを6秒で走る子もいれば、8秒かかる子もいます。握力が強い子もいればあまり強くない子もいます。しかし、50Mを6秒で走る子が8秒で走る子より健康かどうかはわかりません。握力も同じです。体力や運動能力と健康は全くとはいいませんが、ほぼ関係はありません。
しかし、運動習慣と健康の関係は、今後20年後に必ずその差が現れてきます。
ですから、学校教育で必要なのは、『運動しない女子生徒』を作らないことです。逆にいえば、学校教育の中に『健康』のための『運動習慣』を取り入れるべきなのです。
健康のための運動習慣とは、決して、50Mを6秒で走れる子を増やすことではありません。
日常生活の中で、『適度な運動』を習慣とできるような体育教育です。
さて、その『適度な運動』とはどういったものでしょうか。『適度な』というのは、その個人差に合わせた、という意味です。
競技性の高いものは、確かにモチベーションを上げるのには役立ちます。しかし、それは50Mを6秒で走れる子を増やす教育です。
決して競うことなく、単純だが、身体に刺激を与え、継続性のあるもの。
ポゴスティックが子供のための『骨の健康』に現在考えられる中ではもっとも優れたエクササイズ器具だと思われます。
バランス感覚を養えて、踏み込んで跳びあがることで、適度な刺激と、骨格筋を鍛えます。
またリバウンド運動は、各種細胞の活性化を促進します。
日本には確かにホッピング文化が戦後花咲ました。しかし、そのホッピング文化は10歳ぐらいまでの子供、言い換えれば、身体の小さな子供にしか対応していませんでした。
ほとんどの人がまだ小さい子供だけでなく、小学校の高学年でもまた、中学生でも、体格のいい大人にも対応したポゴスティックやフライバーの存在を知りません。
今、時代は予防医学の方向にきています。先にも書いたように、病気にならない、病気に罹らない、病気になってもすぐ治るような身体を作る時代です。
病気になったら、医者にかかって、薬で治す時代は終わったのです。
『運動しない』女子生徒がこのまま増えていけば、50年後には間違いなくその生徒は骨粗鬆症になります。運動しない習慣から、運動をする習慣に切り替えなければなりません。そして、それができるのは、学校教育に『運動を習慣』にできるような体育教育を取り込んでいくしかありません。
文部科学省や、各地方自治体の教育委員会が考えるべきは、子供の体力や運動能力の向上をめざすのではなく、『適度な運動』を習慣化させることです。
学校教育の中にそれが浸透していけば、結果的に子供の体力や運動能力は向上していきます。そして、それが学力の向上に寄与していたことがわかるはずです。
前のブログでもお伝えしましたが、オーストラリアやニュージーランドでは、すでにポゴスティックが教育現場で使われ始めています。
岐阜県の小学校からマスターポゴの注文をいただきました。わかっていただいている学校関係者の方が増えてきています。
全国の学校に広げていきたいと思っています。
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