1.4 (6) 場周経路(Traffic Pattern)で離着陸の練習

<場周経路(Traffic Pattern)とは>

FAA Airplane Flying図8-1 場周経路(Traffic Pattern)

 

空港付近は出発機と到着機で混雑するので、ある一定の決まったルールに基づいて、管制空港では管制官と、非管制空港では航空機同士で、意思疎通することによって離着陸を行います。その基本経路が長方形の場周経路(Traffic Pattern)です。デフォルトは左回り、右回りの場合は航空図(Chart)や航空図補足(Chart Supplement)に記載されています。

 

長方形の各Legには名前がついていて、離陸後しばらく直線的に飛行するところがUpwind Leg、直角に旋回した経路がCrosswind Leg、もう一度直角に旋回した滑走路と平行で着陸と逆方向の経路がDownwind Leg、更に直角に旋回したらBase Leg、そして滑走路目掛けて旋回するとFinal Legに乗り、着陸です。

 

日本では旅客機の知識や用語をよく聞くと思いますが、旅客機は全て計器飛行方式(IFR)で飛行しているので、出発は標準計器出発方式(SID)、到着は標準計器到着方式(STAR)というチャートで公示されている経路に沿って離着陸を行うのがほとんどです。一方、自家用操縦士(PPL)訓練は有視界飛行方式(VFR)で行われるので、別の予め決められたルールに基づいて出発や到着を行います。このときに基本となるのも場周経路(Traffic Pattern)です。

 

自家用操縦士(PPL)訓練では、最初に基本的な操作(Basic Maneuvers)を学んだ後、この場周経路(Traffic Pattern)を使って離着陸の訓練を集中的に行います。それほど、着陸って難しいってことですよね。難しく、忙しく、でも活気に満ちていて楽しくもあります。

 

<忙しく活気に満ちた1時間>

場周経路(Traffic Pattern)での練習は、今までより忙しい1時間だけど活気に満ちているなというのが初日の印象でした。ATCとの交信も増える、各操作を次々に行わないと間に合わない、接地したとたんに「はい、Flap-UP、Carb Heat-OFF、レッツゴー」という感じですぐに離陸です。

 

<意識の分散(Divide Attention)>

教官はよく、地上走行(Taxiing)で意識の分散(Divide Attention)の練習もさせてくれました。私が必死でラダーペダルを操作してTaxiingしていると、教官から「あそこにFedex機が駐機してますよね。あの機番はいくつですかねえ。」なんて振ってきます。私が必死で遠くの機体番号を読むと、とたんにTaxiingが乱れます。教官は笑いながら「いつでもDivide Attentionしてくださいね~」というような会話になります。意識の分散(Divide Attention)は、Taxiing中だけでなく飛行中も含めて、常に求められました。

 

着陸の練習なのに、着陸以外のことでもまだまだ余裕のない状態でしたが、場周経路(Traffic Pattern)での練習は続きます。(続く)