今回は、百円ショップ(百均)で売られている強力磁石「ネオジム磁石」を使ってオーディオの音質を向上させるという話です。

いろいろな百均ショップで売られているネオジム磁石にはサイズの種類が複数ありますが、今回の目的で使うものは一円玉に近い程度のサイズが使いやすいと思います。¥100で4~5個入っているのが一般的です。このネオジム磁石をオーディオケーブルのどこかに2個貼り付けます。強力な磁石なので、強い反発と強い引き合いがあります。いろいろ試した結果、ケーブルを挟んで強く引き合う向きに貼り付ける2枚と逆に強く反発する向きに貼り付ける2枚を、1本のケーブルにセットする方法が良いように思います。

但し、オーディオ機器の個性や組み合わせによって、どちらか片方だけの方が良い時もありますので、ご自分の耳と感覚で判断してください。実際にネオジム磁石をオーディオケーブルに貼り付ける方法を図で示します。

左側が正面から見たところ、右側が横から見たところです。この図のようにセットしたら、磁石同士が接触しない状態で、外側からセロテープで巻き付けてケーブルに固定します。実際にケーブルに取り付けた状態の写真が下記のものです。

私自身の経験では、2つの磁石が引き合う向きに貼り付けた場合は、2台のスピーカーの中央に音像が集まる傾向があります。即ち、出てくる音の塊が小さくなる傾向です。一方、2つの磁石が反発しあう向きに貼り付けた場合は、音像が広がる傾向があります。即ち、出てくる音の塊が広がる傾向です。

私はスピーカーから出てくる再生音を聞きながら、試行錯誤して順番に貼り付けていきました。例えばCDプレーヤーとアンプの間、レコードプレーヤーとアンプの間などです。私の場合は、レコードプレーヤーから一度昇圧トランスにつなぎ、その後、昇圧トランスからイコライザアンプ、そしてアンプに入れているので、それぞれのケーブルに磁石を付けてあります。

私が、この方法を思いついたのは、オントモムックの「Stereo流 音質アップのアイデア集」(音楽之友社)の中の記事「アモルメットコアの少し変わった使い方」を読んで、早速アモルメットコアを購入してスピーカーケーブルで試したところ、音が良くなった(スピーカーから出る音の純度が上がった)と感じたためです。記事を読むと、アモルメットコアというのは磁性体であると書いてあったため、それなら強力な磁石を使ったら、どんな結果になるのかを試してみたところ、大きな変化を確認できたということです。この方法を、メインのオーディオ装置以外に、サブシステム(ポータブルDVDプレーヤー+小型アンプ+小型スピーカー)でも試したところ、音の迫力が増して、しかも音量が大きくなり、今までのボリューム位置だと大きくなり過ぎるほどです。

詳しい原理的な部分はわかりませんが、電気信号が流れるケーブルに強い磁力を与えると高い周波数のノイズが除かれ、わずかな熱となって放出されるらしいことがわかりました。後からインターネットで調べてみたところ、同じようなことをやっている人が複数いて、記事にされていることも確認できました。なお、CDラジカセのように複数機器をケーブルでつながず、単独で再生する機器には使えません。

いずれにしても、自分の耳で確認して、良い結果になることが確認できますので、皆さんにも、一度ためしてみられることをお勧めします。仮に良い結果にならなくても、投資額としては微々たるものですし、良い結果が出れば、高いコストパフォーマンスとなります。