ピアニストさんて素敵だなぁと

思った話。


コンサートなどではなく

とっても身近な存在として

感動したことがありました。


ニューヨークのダンススタジオでは

バレエのレッスンには先生の他に

ピアニストさんが付いてくださる

事が多いです。


窓際の陽の差し込むような

フロアの片隅に年季の入った

アップライトピアノがポツンとあり

テイクアウトのカップ珈琲を

ピアノの上にちょこんと置いて

ピアニストさんが座ってます。


音もレトロ(笑)で

ピアノにチェンバロが混じった??

みたいな味がある事もウインク


特に楽譜などはなく

レッスン開始とともに

先生の説明に合わせて

適当に丁度良い感じに曲を

弾いてくれます。


ストレッチやプリエの時は

伸びやかにゆったりと深呼吸を

させてくれるような感じで。


タンデュ  ロンデジャンプ

デガジェ バットマン

シャンジュマンと全て即興で

耳馴染みある曲や

今作ったよねって曲まで

雰囲気に合わせて弾いてくれます。


何が心地よいって 必ずピタッと

エンドが同じ。


先生のカウントの説明、、、

右足前4回 横4回 後ろ4回

横4回 繰り返したら反対向いて

同じ事を。

みたいな説明を聞いていて

そのカウントに合った演奏に

してくれています。


なので 超基礎なバーレッスンでも

1回1回がなんか曲を踊りきった

ような満足感(笑)


ディベロッペぇ〜とか

キープがしんどくて

足とかプルプルプルって

くじけそうな時も

演奏が応援してくれるような

時があります。


足を高く上げ下げする

バットマンも 先生によっては

上げた頂点にアクセントを

もっていく方と

下ろしてきた元の位置に

アクセントをもっていく方と

いらっしゃるし バレエは結構

カウントを早ドリしたりするから

みんなバラバラになっちゃったり

するんですが、注意されたら

演奏のアクセントを分かりやすく

付けてくれたりするから

踊りやすいラブってなったり。


あなた達は上半身がターミネーター

のようだ!みたいにダメだしを

された後の曲はターミネーターの

テーマソングをもの凄い伸びやかに

優雅なバレエ曲にアレンジして

弾くもんだから全員踊りながら爆笑。


凄い曲数のレパートリーを

持ってらっしゃるんだろうし

相当な基礎力のある方々と

思いますが

“人に聞かす為の演奏”ではなく

“踊り子が踊りやすい為の演奏”に

徹してくださってるのが

とっても素敵でありがたいです。


2レッスンとかだと3時間

弾きっぱなしびっくり

サラーっと微笑みながら

寄り添って弾いてくださる

ピアニストさんに感動しました。


本職は別だったり

悠々自適な生活だったり

ちょっとしたアルバイトというか

空き時間にお手伝いって感じですね。


年齢も性別もバラバラですが

慣れた方はよくバレエを理解されて

いて合わせ方が本当に上手ぃチュー


日本では多くのバレエレッスンは

既製品のレッスンCDが多い

ように思いますが、

子どもたちがあたり前のように

生演奏でレッスンを経験出来ると

良いなぁと思います。