少し時間が経っていて、ちょっと前のことになりますが、不定期で受けている先生のレッスンを受けてきました。


先生から「レッスンできそうなのですが、どうですか?」と連絡を頂くのですが、予定が合わないこともけっこうあるので、数ヶ月に一度見てもらえるかな〜という感じです。


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先生にお会いして、色々お話できるのも楽しみだし、できる限りレッスンは受けたいのですが、問題は何を見てもらうか。


別の先生に見てもらっているマルタンを避けると(これだってまともに吹けるようになってない^_^;)、見てもらえる曲がまるでない。


不定期のレッスンに、譜読みできていない曲を持っていくわけにはいかないし。

アンサンブルの曲は、本番終わって燃えつきちゃって、今は到底吹く気になれない。

オケの曲はどれもこれも、譜読みにかかれてすらない。


どうしよう〜と考えていて思いついたのが、モーツァルトのフルート四重奏曲。

いずれの曲をするかは確定していませんが、オケのメンバーとやることになっているのです。

たぶん最もメジャーな1番(K.285 Ddur)の1楽章をやることになるんじゃないかと思っています。


フルートカルテットの1番は、気楽な発表の場で友人たちと全楽章やったことがあって、音はまだ(ある程度)覚えてるはず。

レッスンで見てもらったことはなくて、自己流で吹いていたので、丁度いいかなと。 


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上記のような次第で、今回この曲を持ってきたことと、あまり(というか、ほとんど)練習できていないことを先生に説明(言い訳)してから、吹き始めました。


細かい音をあちこち失敗するのはとりあえず置いておいて、先生からは装飾音の入れ方やアーティキュレーションについて、楽譜通りそのままではない方がよいのでは?と言われました。

私はベーレンライター版の楽譜を使っていますが、記載通りでない方が良いと思われるところがある、と。


そういえば。

古典以前の曲は、楽譜に書かれていないことが多く、アーティキュレーションなんかも、奏者の勉強やセンスによるところが大きい、と昔も言われたなーとか、ぼんやり思う。


学生時代、モーツァルトのコンチェルトのレッスン時にも、当時ついていた先生からアーティキュレーションの変更を言われたりしたなと思い出したり。

出来のよくない生徒だった私は、先生が書きかえたアーティキュレーションを何も考えず(何故変更されたのか…とか)、そのまま練習していましたが(^_^;)

さらに「カデンツァは、本当は自分で書くものなのよ」と言われて、「私には絶対ムリだな」と思ったこととかも思い出しました。


そういうのも含めて、モーツァルトは難しいし、バッハとかもっと難しい…と今でも無条件に思っちゃう私。


楽譜に書いてあることに忠実に演奏するのもはめちゃくちゃ難しいけど、楽譜に書いてないことを補って、「良い演奏」をするのってさらに難しくないですか?


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今回のレッスンでは、「これが正解」という提示はされず、「いろんな演奏(音源)を聞いて、どういうアーティキュレーションで演奏しているかをチェック→良いと思ったやり方を取り入れてはどうか?」と提案されました。


なるほど。

この曲は、弦楽器の先生に見て頂く予定もあるので、アーティキュレーションに関しても「こういう風に」と指示される可能性もありますが、ひとまず自分なりに勉強してみることにします。


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そしてレッスン後にラッキーなことがありました。


他の先生のレッスンで何を見てもらっているか、という話になり、「マルタンのバラードをやってます。ちなみに今、楽譜あります!」とバッグに入っていた譜面を譜面台に置いてみると、先生が最初の1ページを吹いて下さったのです。


なんてラッキーな!

至近距離で見れて、勉強になりました。

楽譜ケースに入れっぱなしにしておいてよかった〜(笑)