私にとって、読書はフルートを吹くことと同じくらい大切なものです。
隙間時間での読書ですが、毎日少しずついろいろと読んでいます。わりと雑読な方かな。

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このところ読んでいたのは、河合隼雄さんの著書。
河合隼雄さんは京都大学の名誉教授でもあった、著名な心理学者。2007年に亡くなられていて、生年は1928年(昭和3年)。私の祖父母と同年代です。

「こころの処方せん」



「河合隼雄の幸福論」



「物語とふしぎ」
今回、上記の3冊を続けて読みました。
書かれたのは、いちばん新しいものでも25年以上経っているけれど、今の私にも深く沁み入る…

私は、心理学に造詣の深い人間ではありませんが、母の本棚に河合先生の本が並んでいたので、昔から親しみを感じてきました。
(私は河合氏の教えを受けたこともないし、面識もありませんが、著書を読んでいると先生と言いたくなってしまう^_^)

人が人として、いかに生きるかについて深く考えてこられたことの伝わる文章で、こちらも「生き方」について、考えさせられます。
といっても、難しい言葉は、まったく使われていない、易しくわかりやすい文章。
 
河合氏の人柄や、知識の深さが伝わるような文章…安易な答えを提示するハウツー本とはまるで違います。

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そして、私が河合先生に親しみを感じる理由はもう一つあって。

なんと、河合先生。
フルートを吹かれていたのです。
(指揮者の佐渡裕さんと、フルートについて対談されていたのを、どこかで見た記憶があります。)

今回読んだ「河合隼雄の幸福論」の最後の章で、フルートについて触れた文章を書かれています。
フルートで高音を響かせること、について書かれているのですが、たしかになるほどと思わせられて。
嬉しくて、何度か読み直しました(^^)

河合先生のフルート。
聴いたことはないけれど、きっと、優しくて温かい音色だったんじゃないかな〜と想像しています。