ずーーーーっと悩んでいたのですが、フルートを切ってもらいました。


以下、長いです。


私の楽器は、オールドヘインズと言われる時代のもので、ピッチが440なので一年中頭部管を全入れしています。

17歳から吹いている楽器で、受験もコンクールもコンチェルトでも吹いたし、気温が低くて音程が上がりきらない日も、どうにかこうにか吹いてきた大すきな楽器です。

だけど、息の当たるポイントが狭いし、管が薄くてすぐ音が割れるし、音程も不安定だし、本当に吹きにくい楽器です。

他メーカーの楽器をメインで使った時期もあったけど、それでもやっぱりヘインズがうまく鳴ったときは、吹きやすい楽器がいい楽器とは限らないなあ。すきだなあと思います。

まあ、好みはそれぞれですね。


だけど最近、やっぱり音程が上がりきらないのが気になって、次の本番では使うのをやめようとか、やっぱり今日は使わなければよかったぐすんとか考えることが続き、ピッチを上げるために頭部管を切ろうかな!と考えるようになりました。

とは言っても、大事な楽器を切るなんてなかなか決断できずにうじうじと長いこと悩んでいました。


頭部管は、随分前からアキヤマの巻き管を差し替えて使っているのと、ヘインズの頭部管はオリジナルの状態のまま手を加えないでおいたほうがいいような気がして、アキヤマの頭部管を切ることにしました。


そして今日、4ミリ切られて戻ってきました!

こちらです。

上がカットしたアキヤマ。下がヘインズ。もともと同じ長さでした。


近くで見ると、だいぶ違います。歌口の穴の位置もだいぶ変わりました。


そして、一番の違いはリングがなくなったこと。

こういうやつ。このリングがあると音が締まった感じになるのだそうです。


頭部管カットには、このリングを外さなくてはならなくて、カット後はサイズが変わるので同じリングはつけられない、とのことだったので、外した状態で仕上げてもらいました。


結果、とてもいいです。

まず、重量が軽くなりました。リップライザー14kなので、ヘインズ頭部管よりだいぶ重かったのですが、4ミリ+リングの分が軽くなって、頭と胴体の重量バランスが前よりいい感じ。

さらに、音は以前より軽くて自由な感じ。

まだあまり吹いていないですが、肝心の音程間はいまのところ特別違和感を感じません。ピッチはもちろん上がっているし切ってよかったです。


このままアキヤマがいい感じで使えたら、ヘインズ頭部管もカットしてしまうかもしれません。

でも、オリジナル状態のほうがいいかなあぁぁ。またじっくり数年単位で悩むかもしれません。


そして、ヘインズもいいけど、やっぱり秋山さんの銀のお盆のフルートが欲しいなあ。。。💓と熱が少し再燃しました。

フルートはほんとに楽しいですね。

早く明日また吹きたいです。