「上肢機能再建」

 

1月27日(日)

脳卒中治療におけるスペシャリストコラボセミナーが開催されました。

 

 

 

舟波先生

バイニ―アプローチの運動自己組織化理論も交えてお話して頂きました。

講義内容は、①これまでの脳卒中後遺症の考え方 ②運動の本質とは? ③脳卒中後遺症は治るのか? ④上肢機能再建

 

「運動の自己組織化理論」

脳のない動物はいますが、身体のない動物はいません。

運動は脳による制御ではなく、身体に外力が加わることによる自己組織化により成り立っています。

身体が持っている感覚受容器というものは、外力変換装置です。

つまり、感覚を入力することにより自己組織化が起こります。そのためには、圧倒的な感覚の入力が必須となります(リズミカル、COGCOPの逸脱、加速度・・・etc)。

上肢治療の考え方としても、運動出力を促したければ、圧倒的な外力(感覚)を入れていく必要があります。

 

また、今回新しい知見としてご教授して頂いたことは、

「上肢治療の前に対象者に動歩行をさせる」というものでした。

歩行中には四肢間の反射経路が賦活されるという文献を提示して頂き、治療前に動歩行をすることにより、上肢筋が賦活し、その後の治療が有益なものとなるという内容でした。

今回、さらに動歩行の重要性を感じました。

 

山本先生

実技提示や治療動画をご提示頂きながら、上肢機能再建を学びました。

内容としては、①障害像の理解 ②CVA対象者における上肢機能問題の整理 ③上肢治療の原則 ④身体機能介入のあり方を再考 ⑤まとめ

 

CVA患者における臨床上の上肢機能の問題点として、翼状肩甲、上腕内外旋の動きの阻害、肩の痛み、手の浮腫が挙げられます。臨床上で我々が頭を抱える症状ばかりです。

「肩の痛み」と一言で言っても、インピンジメントpainやストレッチpain、神経の圧迫によるpain、腱板損傷によるpainなど様々であり、それぞれに観察される特徴を捉え、アプローチする必要があります。

例えば、インピンジメントpainを観察するためには、肩関節屈曲した際に肩峰下の「くぼみ」を触診できるか。広義・狭義の肩関節の解剖の理解と、外旋コントロールの重要性を理解する必要があります。

 

先生は肩関節における問題点だけでなく、知覚(perception)を向上させる方法のヒントを教えてくださいました。知覚はいくつかの受容器の相互作用に基づいた総体的な経験です。筋の長さを保ち、必要に応じたアライメント修正を行うことで筋の活性化を図ります。筋連結を正常化した中での複合的な関節運動により、手の知覚は向上・改善します。

 

今回は舟波先生、山本先生のコラボセミナーを開催し、「上肢機能再建」について1日学びました。

 

先生方、本当にありがとうございました。

 

 

 

 

本日は町田志樹先生によるナイトセミナー

「いまさら聞けない生理学 in 山梨」が開催されます。

 

スタッフ一同楽しみにしております。