~結花side~

その子の前に立って、おはよう!と、とびっきりの笑顔で挨拶してみたけど、やっぱり返事はなくて…。

私なんかよりも、本の方に興味があるみたいで。

なんだかそれが気にくわなくて、気がついたら本を取り上げていた。

あ…しまったって、思ってたら急にその子が立ち上がった。

周りは一気に騒がしくなったのに、それが気にならないほどその子の行動に驚いてしまっていた。

だからこそ、近づいてきた足音に気が付かなかったのかもしれない。

「愛梨沙になにしてんの?」

とつぜん凛とした声が教室に響いたーー。







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